
週または月に一回決まったメンバーでJassを楽しむ人たちも多くいます。Jassの読み方はドイツ語、フランス語を問わず ヤス です。職場の昼休みに一ラウンド遊ぶ人たちもあります。 その昔、連邦の家(国会)に近いレストランDella Casaで庶民派大臣のAlfons EgliがJassを楽しむ姿も見られましたが、世知辛くなった今ではさすがにそんな光景も見られなくなりました。
このように親しまれている遊戯ですから、テレビでも木曜日Donnschtig-Jassと土曜日Samschtig-Jassの二つのJass番組があります。 両方とも年に数回の不定期番組ですが、ファンクラブがあるほど親しまれています。 木曜日はお祭り気分の親睦会風ですが、土曜日の番組はゲームとしてかなり真剣に取り組んでいるようです。(木曜日の定期番組は終了して、今年からは年一回夏の間だけのトーナメントになりました。土曜日の番組では来年2020年初からFabienne Bamertが司会を受け持ちます。
ゲームの基本的なルールは簡単で、カードゲームに慣れた人なら初めてでもすぐに覚えられますが、さまざまな所でさまざまなルールが作られまた遊ばれています。 日本語に翻訳されたルールも幾つかインターネット上に公開されています。ミットレール・ヤスyau-ichi.hatenablog、美容師ヤス赤桐裕二。 最も重要な変種は偏差Jass John McLeodで、基本的なルールでは二人ずつの2チームのゲームですが、ここでは四人がそれぞれ独立してゲームし、またゲームにつき物のカード運の良し悪しの影響を極力少なくするように工夫されています。しかし、すべての遊びと同じようにこのゲームも自分でやってこそ面白いので、ましてや、 ウェブ上で眺めるだけでは面白さは殆ど分かりません。それでこのサイトで紹介するのも今まで躊躇してきたわけです。
しかし、これほどの国民的な遊戯を紹介しないではスイス人の一面を無視することになってしまいますから、敢えてこのページを書くことにしたわけです。
Jassはドイツ語圏だけでなくフランス語圏でも盛んに遊ばれ、ジュネーヴにもクラブがあり、老人クラブが開催する大会など多数あります。また、聾唖者クラブもJass講習会を組織してゲームを楽しんでいるくらいですから、Jassのクラブは無数にあります。 勿論Jass大会も町内会から選手権と名付けられたものまで数え切れないほどあり、Jass大会を提供しているキャンプ場もあります。また、小売り最大手のMigrosも世代間交流ヤス大会のスポンサーになっています。
当然コンピュータ-のDifferenzler - JassなどJassソフトウェアも有料、無料で多くあり、オンライン対戦ができるサイトもいくつかあります。
ヤスの最新情報、大会やイヴェントの日程、遊戯規則、ソフトウェアなどはjassinfo.chに集められています。