mobile.jpg ヨーロッパの愉しみ、ニュースと生活密着情報
homeスイスの愉しみ-スイスニュース2023/24 -過去のニュース検索 - 2024-6-16
ウクライナ会議
一月に大統領Viola Amherdがその計画を発表した時にはウクライナ和平会議と呼ばれていたが、開催時にはウクライナの平和への会議と改称された会議がLuzernとNidwaldenの州境にあるリゾート施設Bürgenstockで終わろうとしている。92の国と8の組織が参加した会議は量的にはスイス外交の成功といえるものだが、質的には様々な疑問が残る。その最大のものはロシアの不参加で、数日前に外務大臣が、ウクライナの要請により招待しなかったと明らかにしたが、これが会議の効果を大きく減らしたという専門家の声は多い。Macron, Scholz, Meloni, Sunak, Trudeauの国家首脳とUSA副大統領Kamala Harrisの出席は会議を重量級にしたが、西側経済工業国家群の対抗重石となるロシア、ブラジル、インド、中国、南アフリカのいわゆるBricsの今年の議長国がロシアであることを考えても、ロシアの不参加は会議の力を決定的に弱めた。ジュネーヴの安全保障センターの有力外交官Thomas Gremingerは、もしロシアを招待していれば、この会議の防御力は大幅に上がっただろうと話しまた、スイスがトルコとともに仲裁役となれば、交渉は進むと考える。しかし、トルコとサウジアラビアの参加を取り付けたことは連邦外交部の成功だと言える。この会議で話し合われたのは核の安全保障、食料の供給保障、戦争捕虜の交換、ロシアに連れ去られた子供たちの返還だが、これらが世界的な関心を集める問題だからだとAmherdは説明する。これらの項目を含む最終声明にいわゆるグローバルサウスの各国は署名しない。この会議に合わせてキイフから捕虜の解放を求める組織がスイスに一団を送り、Luzernの駅前で集会を開き、この後、Geneveでも関心喚起の集会を開く予定だ。2024-06-16
BürgenstockViola AmherdThomas Greminger
ウクライナ会議
今週末に90か国以上が参加し、そのうち半数が国家元首のウクライナ会議の準備がBürgenstockで進められ、現地は既に完全閉鎖されている。ゼレンスキ大統領の提案で開かれる会議では彼の提案する10項目が議論される。ロシアが招かれていないことを理由にブラジルと中国は参加しない。ホスト役は今年の連邦大統領Viola Amherdが務めるが、この会議によって和平に近づくとは考えられていない。ただし、その第一歩を歩みだすために各国の認識を深めることが目的だとされている。2024-06-14
BürgenstockViola Amherd
国民投票結果
昨日日曜日、6月9日に行われた国民投票で、SP社民党の提案した、医療保険料を収入の10%に抑えようという発議は反対55%で否決された。足りなくなる保険料の3分の2を連邦が、3分の1を各州が負担するという案だが、増え続ける医療費の負担と連邦財政の出費増加というふたつの住民にとって重たい問題を秤にかける問いだったが、今回は財政についての心配が僅かに上回る結果となった。フランス語圏とイタリア語圏で賛成が上回り、ドイツ語圏で反対が強く、賛成の州は7.5、反対の州は15.5で、ここでははっきりと反対の民意が示された。医療費の上限を設定するという医療コスト抑制の発議はもっとはっきりと否決された。発議したMitteの主張は医療コスト問題をこれで根本的に解決するというものだったが、医療の質がこれによって下がるのではないかという有権者の危惧が上回った。予防接種の事実上の義務化に反対する身体を傷つけない自由を求める発議は73.7%の反対で否決された。すべての州で反対が上回った。持続可能なエネルギーの開発と十分な量を求める発議は全ての州で賛成が勝り、68.5%で可決された。しかし、この結果により直ちにより多くのエネルギーが生産される訳ではなく、関連の電力法は2025年に発効する。州のレベルの住民投票ではZug州の自転車道路網拡充の発議が否決され、Aargau州では気候保護のために州と郡がより大きな取り組みをすることを義務付ける発議が採択された。Geneve州ではこれまで禁止する法律がなかったナチスのシンボルなどを禁止する憎悪禁止の発議が可決され、Basel地方州では激しい議論が戦わされた、再生可能エネルギーの比率を2030年までに70%に引き上げるというエネルギー法が54.3%の賛成で可決された。Schaffhausen州ではすべての屋根に太陽光パネルの設置を義務付けるという発議が否決され、Fribourg州では病院に24時間の緊急医療を州憲法で保障するという発議がはっきりと否決された。Schwyz州では州議会の会議を実況中継するという発議が承認され、Ticino州では不動産の売買、高所得者の税負担軽減、州職員の年金減額補償などを内容とする税法案が承認された。2024-06-10
医療保険料医療コスト抑制電力法
高速道路に戦闘機
明日、6月5日、戦闘機の高速道路での離着陸訓練が行われる。A1のAvenchesとPayerneの間の区間で、今日、4日の21時から6日まで最大36時間、道路は閉鎖される。訓練はF/A-18で行われ、非常時の即興での離着陸を練習するためとして連邦内閣が許可を与えた。スイス空軍はDübendorf, Alpnach, Locarno, Payerne, Emmen、Meiringenに基地を持つが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、安全保障の状況が厳しくなっているという認識に立っての決定だ。計画は軍、連邦道路局Astra、Vaud州の協力で行われ、昨年3月に空軍のトップPeter Merzによって予告されていた。滑走路として使える高速道の建設は1960年代に始められ、EMD(現VBS)連邦軍部は各州の国道事務所と緊密な協力を得て、対象区間の建設費用の50%を負担した。1990年までに7区間が整備されたが、直線で平坦で障害物の無いという条件で、中央分離帯は固定物が無い造りになっている。1970年に第一回の訓練がOensingenとKestenholzの間の区間で戦闘機Venomを使って行われ、核戦争の脅威が高まった時期を中心に1991年まで7回行われた。明日の訓練はPayerneの軍用飛行場の滑走路と平行に建設された区間で行われるが、チューリヒとベルンの間のOensingenの区間を閉鎖することは交通の大混乱をもたらすとの考慮からだ。2024-06-04
PayerneOensingenEMD/VBS
好調、プリペイパス
SBBスイス連邦鉄道が昨年12月に発売したプリペイド式公共交通カード、ハーフタックスプラスが5月末までに9万売られた。これは公共交通機関の連合体Alliance Swiss Passが予想していた1年間の数の倍にあたる。販売数だけでなく、利用も多く、これまで300万フランを超えたとAlliance Swiss PassのSusanna Wittwerは話す。Halbtax Plus/demi-tarif PLUSは毎日、通勤することが少なくなったコロナ危機を契機に着想されたもので、週に1回か2回、出勤する人の需要に応える想定になっている。これまで競合する商品が存在しないために、Alliance Swiss Passはまだ総括は出来ないとしている。一番、売れているのは1000フラン分を利用できる最低額の800フランで、多くの人は既にチャージ分を使い果たしている。追加チャージは窓口でしなくてはならないことがこの商品の最大の欠点だと考えられるが、今年中には技術的解決が出来ると発表されている。2024-06-03
Halbtax Plus/demi-tarif PLUSAlliance Swiss PassSusanna Wittwer
ウクライナ会議にサイバー攻撃
今年1月に発表された6月15、16に開かれるBürgenstockでのウクライナ会議にはG7,G20,BRICSの各国、さらにEU, UNO, OSZEなどの団体に160の招待状が送られ、現在、70の国や団体が参加を表明している。このイヴェントに際してサイバー攻撃が集中することは確実とされており、サイバー安全連邦局など、関係各団体はその対策を準備している。ロシアからの攻撃は確実にあるとされるが、標的は会議だけでなく、ホテル、情報網、交通機関、ITインフラストラクチャなど多岐にわたると見られ、さらにスイス企業も標的になる可能性がある。サイバー安全連邦局長のFlorian Schützは中小企業などはサイバー攻撃対策が万全でないところが多いだけに、それらが標的になることを危惧している。2024-05-31
BürgenstockFlorian Schütz
ジュネーヴAutosalon終結
かつて世界最大級の自動車ショーだったジュネーヴのAutosalonの組織団は今年限りで終結することを決定した。コロナ危機のために5年ぶりに開かれる今年のサロンはGeneva International Motor Show (GIMS) という名のもとの行われ、規模は小さく、期間も11日から7日に短縮される。20万人の訪問者が期待されるが、コロナ危機以前の60万人に比べると大幅に少ない。30の出展者と2千人のジャーナリストが集まる予定だと総支配人のSandro Mesquitaは話す。2025年には規模を再び拡大する予定だったが、出展希望の問い合わせの中で、このような形のイヴェントは市場の現状に逆らうものだという感触を得たことが決定の理由となったとInternational Automobil-Salon Geneve財団の総裁Alexandre de Senarclensは説明した。2024-05-31
International Automobil-Salon GeneveSandro MesquitaAlexandre de Senarclens
郵便局閉鎖
Postスイス郵便は170の郵便局を閉じると発表した。最高経営者Roberto Cirilloは、利用者の変化で、窓口での振り込みや郵便の取り扱いが激減したことが原因だと説明している。Cirilloは2020年に郵便局数800は固持すると発言していたが、それは2021から2024年の経営期間についてもので、今年それが終わると話す。この4年間の変化は大きく、スイス郵便は将来のサービスを充実したものにするためにITに1億フランの投資をしたとCirilloは強調し、QRコードの導入などで、窓口での現金払い込みは毎年、20%減り、期間全体で60%の減少となったと説明した。人員整理無しで郵便局を閉鎖するのは難しくないかという質問には、今多くの局員が年金年齢に達し、新しい能力が求められているために、むしろ、求人がより大きな課題となると答えている。将来の郵便事業のかたちを造るために地方自治団体などのパートナーが求められ、条件が適うところに重点的に投資されるために、今の段階ではどの地方のどの郵便局が廃止されるかは決まっていない。2028年までの再構築の期間にどのような変化があるかは誰もはっきりとは言えないが、窓口での現金取り扱いや郵送数が激減し、その一方で貨物輸送やオンラインサービスが大きく増えることは確実だ。利用者の行動の変化に合わせて変わっていくことが郵便にも求められるが、2028年以後も、公金に頼ることなく公共サービスを続けていくことが使命だとCirilloは話す。2024-05-31
PostRoberto Cirillo公共サービス
高級品は店舗で
Cartier、IWC、Montblancなどの高級商品を扱うRichemontは2年前の27億ユーロに続き、13億ユーロの損失を計上したと発表した。20年前にオンラインショップを始めた当時は世界から称賛を浴び、その後、オンラインプラットフォームJoxnet-Aborteを買収してArmani、Gucci、Saint Laurentなどを扱い始めた。更に、中国のAlibaba、英国のFarfetchと提携して高級時計や宝飾品の大規模オンラン販売を目指した。しかし、目論見は外れた。複数の時計、宝飾品メーカーはその商法に疑いを持ちまた、安全性の問題も浮かび上がった。数千ユーロの商品が輸送中に何かが起きるかもしれないと考える顧客は店舗で自らの手で商品を受取ることを好んだ。コロナ危機の間はオンライン販売は伸びたが、その後は先細った。結局、大規模オンライン商法はうまく機能せず、Richemontは戦略を変更し、Joxnet Aborteを今年中にも売却する考えだ。Richemontオンライン冒険は終わることになる。2024-05-17
RichemontFarfetch
三度目の勝利、ESC
昨日、スウェーデン第三の都市、Malmöで行われたEurovision Song ContestでNemoがThe Codeで優勝した。Céline Dionが歌った1988年のQuebec以来のスイスの三回目の勝利だ。審査員、視聴者とも彼に最高点を与えた。最有力候補とされていたクロアチアのBaby Lasagnaは第二位に終わり、第三位はウクライナだった。Nemoはベルン州北部のBiel/Bienneの出身で、自分を男とも女とも感じない汎セクシャルnon-binaryだと明言しているが、一人の女性と暮らしており、2021年以来、ベルリンを拠点にしている。今回のソングThe Codeもnon-binaryをテーマにしているが、ラップ、drum and bass、オペラの要素を綯い交ぜた英語の曲はノルウェーのプロデューサーLasse Midtsian Nymann、スウェーデンの作曲家Linda Dale、スイスのプロデューサーBenjamin Alasuとの協力で生まれた。2024-05-12
Nemonon-binarydrum and bass
連邦記者会見の顔、死亡
スイス連邦政府の記者会見で最も見慣れた顔、副官房長で連邦内閣スポークスマンのAndré Simonazziが5月10日、ハイキング中に倒れ、死亡した。僅か55才の若さで亡くなった官僚は夫人と二人の成人した子供を残す。2008年11月に副官房長に任命される前はUvek連邦環境交通エネルギー通信部の情報部長だった。連邦記者会見が頻繁に行われたコロナ危機の間、彼は60回の記者会見を取り仕切ったが、情報の発表は連邦大臣や各部の高級官僚に任せ、常に冷静に会見を進めるスタイルで、ジャーナリストの質問が無くなるまで忍耐強く答えていた。大臣の記者会見はすべてYoutubeで実況で流されているが、コロナ危機以来、アクセス回数が大幅に増えたことが知られている。2024-05-12
André SimonazziUvekYoutube
巨木に破壊行為
ベルンの観光名所の一つRosengartenの樹齢150年の菩提樹が何者かによってチェンソーを使って損壊された。高さ20mの大樹の数メートルある幹には深さ1mに達する切り込みが数か所、残された。市の公共施設管理部Stadtgrün BernのPeter Kuhnは、まだ健康な巨木に対するこの破壊行為には言葉を失うと話した。専門家が現場に駆け付けたが、安全のためには切り倒す他には方法が無いという結論に達した。三月にもこの木が傷つけられるという事件が起きており、州警察では同じ人物による犯行と見て、捜査を進めている。2024-05-09
RosengartenStadtgrün Bern
難しいアパート探し
チューリヒはシンガポールに次ぎ世界で二番目に住居費のかかる都市だが、収入に見合った住居を見つけることが出来る率は11%で、ヨーロッパで4番目に難しい都市となっている。ポータルBusiness Insiderが公表したEU委員会が7万人を対象に行った調査結果によると、最も住居を見つけるのが難しい都市はおなじスイスのジュネーヴで、その率は8%だ。以下はイスタンブール、ミュンヒェンと続き、ストックホルム、チューリヒ、ハンブルクが同率4位となっている。更にパリ、ルクセンブルク、コペンハーゲンが続き、スロヴァキアの首都ブラティスラヴァが15%で10位となっている。ジュネーヴの家賃平均月額は2550フラン、イスタンブールの2部屋アパートの平均家賃は換算で631フラン、ミュンヒェンは1718フランで、ストックホルムでは20平方メートルのアパートの平均家賃は825フランとなっている。チューリヒの2部屋アパートの平均家賃は1336フラン、ハンブルクでは1平方メートル当たり15フランとなっている。パリでは2部屋アパートの家賃は970から2900フラン、ルクセンブルクでは50平方メートルのアパートの平均家賃は2427フラン、コペンハーゲンの一部屋アパートの平均家賃が1310フラン、ブラティラヴァでは家賃582フラン、プラス諸費用165フランとなっている。2024-05-09
Business InsiderImmoscout-GeneveProperstar-Istanbul
トンネルチャンピオン
三月にUSAのBastropで行われたトンネル建設コンテストNot-a-Boring Competition 2024でSwissloop Tunnelingが自作の小型掘削機械による掘削作業が認められ第一位となった。Empa連邦材質研究所の支援を得たETH連邦工科大学チューリヒの学生たちのチームにChampion Awardが授与された。Elon Muskの発案により彼の所有するThe Boring Companyによって行われるコンテストは今年が三年目で、世界中の学生がイノヴェーションと技術を競う。現在の輸送テクノロジーを未来に地下のインフラストラクチャーを通じて拡大することが目的だが、Hyperloopのように発案されてはいるがまだ実現していない技術を発展させることも重要視される。これまでの二回でイノヴェーション賞は受けたものの総合では勝てなかったスイスチームはGroundhog Betaと名付けられた小型掘削機械でUSAのCU HyperloopとThe Diggeridoos、英国のThe Warwick Boring Team、バングラデシュのBored Tunnelersと争い、一位となった。2021年のLas Vegasの砂岩地盤からBastropの粘土地盤に場所が変わったが、エンジン、誘導機器の正確さとともに、掘削と同時に岩盤を固定する技術が高く評価された。2024-04-24
Not-a-Boring CompetitionSwissloop TunnelingHyperloop
電力消費減少
人口が増えれば電力消費も増えるというのが長年の常識だったが、2023年のスイスはその常識を破った。BFE連邦エネルギー局のMichael Kostは、この10年のエネルギー効率化の進歩は大きいと説明する。2023年の電力消費は2004年のそれを下回った。技術の進化と法律による機器規格の制限が原因とされ、エネルギー価格の上昇と温暖な冬もそれに寄与している。全体の電力消費量は56テラワット時で、個人所帯のエネルギーへの関心も高く、暖房設備の更新や節約運用によって消費量を減らす動きが強まっている。例えば、ヒートポンプ暖房はガス、石油、電気による暖房に比べて電力消費量を60%減らすことが出来るとBFEでは説明している。政治もこの動きを進めており、2022年以来、全ての州で電気暖房は禁止されている。一年間で45000から50000の暖房設備が入れ替えられており、ヒートポンプはスタンダード暖房になりつつある。しかし、全国で約100万の石油、ガス、電気暖房が稼働しているとされ、この数年間のうちに交換されなければならないことになっている。しかし、交通の電気化などによって電力消費は再び増えていくと考えられるとKostは話す。2024-04-22
BFEヒートポンプ
婚外子の遺産相続権
連邦裁判所は1978年以前に生まれた婚外子は遺産相続権を自動的には持たないという判断を下した。婚外子への財産上の差別を廃する法律が成立したのが1998年であるという理由だ。養育費の支払いはこれまでも認められているが相続権は今後も認められないという判例が出来たことになる。弁護士Philip Stolkinによると、今66才以上の人は連邦裁判所の判断により大きな不利を被ることになる。今回の判断の具体的な裁判はある男性の訴えによるものだが、彼は父権を認める訴えをこれまでしていなかったことから、自己責任だというのが判断の理由となった。しかし、父権に関する要求をする法的根拠がこれまでなかったことは判決も認めているが、それにも関わらず男性は訴えを起こすべきだったとされた。男性の弁護士は、かつての時代に婚外子が被って来た差別を今も認める判決だとして、ヨーロッパ人権裁判所に上告する考えだ。ドイツでは婚外子は自動的に通常の相続権を与えられることになっている。2024-04-20
連邦裁判所スイス遺産相続権Philip Stolkin
エリート校も困難
ETH連邦工科大学チューリヒは国際大学ランキングでトップテンの常連だが、ここでも経済的な問題が明らかになっている。連邦政府からの経済支援が不十分になったため、何とか支出を抑える方策を見つけることが必要となった。第一に考えられるのは学生数の制限で、第二は研究員の新規雇用の停止だ。年次記者会見で明らかにされたもので、総長Joël Mesotは、我々には贅肉が全くなくなったと例えた。これまでの蓄えで何とかしのいでいるが、これも長くは持たない、おそらく2025年末には備蓄は底を突くと話す。この20年間で学生数は2倍となったが、政府からの助成金は50%増えただけだ。連邦政府はこれを更に削ろうとしている。コスト削減と寄付金で何とかやっているが、このままでは備蓄金5千万フランが底を突くのは確実だという。2024-04-20
ETHJoël Mesot
連邦官房長100日
非政治職としてはスイス連邦最高位のBundeskanzler/chancelier de la Confédération/Cancelliere della ConfederazioneにViktor Rossiが就任してから100日となり、インタヴューに応じた。父親は1950年代にイタリアから農家の使用人としてスイスにやって来た季節労働者だった。大戦中の経験から一家はスイスに留まることを希望しており、息子の名前をドイツ風のViktorとしたという。外国人にとって政治的、社会的に厳しい時代であり、スイスに留まることが出来るかどうかという不安が少年期のViktorに深く刻まれたと今、彼は話す。料理人の職業教育を受け始めたが、あらゆる事に目を配り、不測の事態にも素早く対応するその経験は今の仕事にも役立っているという。彼は閣議に同席するだけでなく、内閣の相談役としても頼られる。内閣の些細な間違いも直ちに正すことが求められるため、煙たがられる存在でもある。コロナ危機は政府で働くものは危機管理者としての能力を高めることが必要だということを学ばせた。総括は、危機モードに入るまでに時間がかかり過ぎた、国内外の状況の変化を見極めて早めに手を打つことが必要だということを示していると話す。そのため、政府の各部分を休みなく監視し、まとめていくための常設の中核機関を作ったと、これまでの成果について語った。2024-04-20
Viktor RossiBundeskanzler
医療コスト2022
2022年の総医療コストは前年比2.5%増の91憶5千万フランだったと連邦統計局が発表した。入院医療は32憶6千万フラン、社会医療機関は14億5千万フラン、開業医は13憶7千万フランで、三分野すべてでコストは上昇した。一方、公的支出は11.3%減った。これは、コロナ危機対策が終わったことで、予防、医療資材、予防接種への支出が減ったことによる。通院、在宅医療および民間健康機関のコストはそれぞれ6%前後上昇した。入院および通院治療はそれぞれ2.2%、2.5%、長期医療は3.4%増え、この三分野で全体の63%、57憶2千万フランとなった。薬品、医療資材、医療器具のコストは14億6千万フランで、5.2%の上昇だった。義務保険は前年比3.8%増の34憶5千万フランを負担し、公的機関の負担は20憶3千万フラン、個人負担は3.9%増の19憶7千万フランだった。一所帯当たりの医療コストは平均月額526フランで、全体の60%をカバーした。これには基礎保険料、追加保険料、自己負担、個人的健康支出が含まれる。残りの32%は公的機関が負担し、8%は企業の社会保障支出で賄われた。医療コストの52%は61才以上の年齢層によるものだった。2024-04-18
BFS
Böögg中止!
冬の決定的な終わりを告げ、夏の天気を占うチューリヒ最大の恒例行事Sechseläutenは昨日、月曜日に行われたが、最大の見もの巨大雪だるま型のBööggの爆発は強風のために中止となった。危険性があまりに高かったとZZZチューリヒ商工組合中央委員会総裁のFelix Bollerは理由を説明した。強い風が風向きを頻繁に変えながら吹き続けたために、全ての参加団体との協議の末、中止が決定された。1525年に初めて行われ、湖に落ちたり、盗まれたりした事故があったがBööggが中止になったのはこれが初めてだという。この行事のきっかけは春になると、それまで鐘が鳴らされる時間が午後5時だったのが、6時になる日を祝うためだとされ、名前のSechseläuten(6の鐘)はそれによる。Bööggの爆発は後日、Appenzell Ausserrhoden州で行われることが検討されている。2024-04-16
BööggSechseläutenFelix Boller
4度目のチーズチャンピオン
USAのWisconsinで開かれた世界で最も権威のあるチーズ選手権World Championship Cheese ContestでEmmentalエンメンタールのFritzenhausのチーズ製造者Michael Spycherが2024年のチャンピオンに選ばれた。彼はこれまで3度、チャンピオンになっており、これが4度目だ。他には複数回、チャンピオンになった人はおらず、彼自身が信じられないという快挙となった。これまで3度の出品はGruyereグリュイエールだったが、今回は自らのブランドのセミハードチーズHornbacherでの勝利だ。エンメンタールの香草を含む自然な牧草だけを食べている乳牛の乳から作られるため風味が良いことが良質なチーズの秘訣だと彼は考える。エンメの谷の奥まったNapfsの麓のSumiswald郡の標高800mの村Fritzenhausの牧場の乳牛の乳は全て彼のチーズ製造所で加工される。選手権で採点されるのは味、歯ざわり、外観で、良質の牛乳とSpycherの長年にわたる経験で得た技術が高く評価された。これまでチャンピオンとなったGruyèreとは違い、自らのブランドには生産量制限がなく、メディアで広く紹介されたために、引き合いが大幅に増えて、輸出量も増えているという。2001年に製造を初めた彼は一日も休まず、週の労働時間は70から80時間になるという。4月半ばに夫人Monikaとともに出席するという表彰式をSpycherは楽しみにしている。2024-04-10
World Championship Cheese ContestHornbacherNapfs
気候保全は人権
Strasbourgのヨーロッパ人権法廷ECHRはスイスの団体が提訴した、気候保全は人権であることを認めることを求める訴えを正当と認定した。Klimaseniorinnenは約2500人の会員を擁する年金生活女性の団体で、NGO、Greenpeaceの発案によって結成され活動を始めた。提訴はスイス政府が気候保全を人権であることを認めず、そのため十分な対策を取らなかったことを訴えるものだ。同じ提訴はスイスで連邦政府に提出されたが、却下され、その後の高等裁判所、連邦裁判所でも却下された。そのため、Klimaseniorinnenはこの訴えをヨーロッパの人権に関する最高機関であるECHRに提訴した。スイスは人権としての気候保全のための対策を十分に行わなかったことはEuropean Convention on Human Rightsヨーロッパ人権条約に抵触すると裁判官Siofra O'Learyは説明した。しかし、告訴団体としてのKlimaseniorinnenは認めるが、告訴人4人の個人的な訴えは、他のスイス人に比べてより大きな不利益を被ったことは証明できないとして退けた。同様の訴えはポルトガルの6人の若者が起こしているが、国内での提訴を行わず直接ECHRに訴えたことと、内容があまりに先鋭的であることを理由に却下されている。Klimaseniorinnenの訴えは抑えた内容になっており、戦略的にそれが功を奏したと考えられる。この法廷の判断は、前例のないものだけに、判例となる可能性があり、他のヨーロッパ各国の気候保全政策にも影響を与えることが予想されるが、具体的に何が行われるかは分からない。スイス連邦政府は何らかの反応を迫られることになるが、政界の受け止めは二分されており、緑の党を始めとする左翼政党は歴史的な判断だと歓迎し、市民政党の政治家は理解不能な判断だとする立場を明らかにしている。2024-04-09
KlimaseniorinnenEuropean Convention on Human RightsECHR
鳥観測所、100周年
Luzern州Sempachにある鳥観測所Schweizerische Vogelwarteが発足から100年を迎えた。スイスで巣作りをする鳥類は約200種とされているが、その40%が危機に晒されているという。記念式で挨拶した連邦大臣Viola Amherdは、鳥にとっての生息環境は正常ではなくなっている、他の動植物のようにふるまう鳥類は少なくないと話し、政治と社会が積極的な対策を採る必要性を主張した。100周年記念の行事にはショーや鳥の声ワークショップなども行われた。鳥観測塔は国内に生息する鳥類を理解することを目的に建てられたが、近年の環境保護の動きで注目度が高くなった。科学の進歩と進む工業化のために鳥類の保護は多くの人の関心事となったと広報担当のLivio Reyは話す。100年間に観察の方法は変わったが、観察の目的は変わらず、1924年に自宅を観測所のために提供した鳥類学者Alfred Schifferliは将来を見通す人物だったことが分かる。市民の支持も強いが、行政機関の支援も大きく、政治からも重要なパートナーとして認められている。近年の最大の発達は小さな電池だけでエネルギーが足りるGPSを小さな鳥にも取り付けることが出来るようになったことで、鳥の行動を詳細に把握できるようになった。100年間に多くのものが破壊されたが、Vogelwarteはパートナーとともに450ヘクタールの自然区域を作り、絶滅を防ぐ努力をしている。鳥類の生息のために今、取り組まなければならないのは湿地帯と農耕地の適合だという。2024-04-07
Schweizerische VogelwarteSempachAlfred Schifferli
CEO報酬、1440万
銀行最大手UBSのCEO、Sergio Ermottiの再就任以来9か月の報酬が1440万フランだと経営報告で明らかにされ、各方面で議論になっている。報酬のうち210万フランが固定給で、1230万フランは企業の業績により決められる変動ボーナスだ。UBSが2023年に支払った俸給総額は14030万フランだ。そのうち10830万フランは業績ボーナスで、2022年の8110万フランから大幅に増えた。経営危機に陥ったCredit Suisseの併合にあたって呼び戻されたErmotti以下、経営陣は2023年末、15人だった。Credit Suisseの吸収の過程で、事実上、連邦政府保証の下にあった銀行がこれほど大きな額のボーナスを払うことが適正かどうかについての議論は政治の場でも行われると見られる。2024-03-29
Sergio ErmottiUBSCredit Suisse
食品無駄遣い減量計画
国連の報告によると世界で一日、10億トンを超える食品が廃棄されている一方、8億人が飢えている。UNEP国連環境計画の事務局長Inger Andersenはこの状況を食品の無駄遣いは地球的悲劇だと形容する。2022年には食品の19%が無駄になっており、そのうち60%が一般家庭からでていると国連は試算している。これは一人当たり80㎏に相当する。スイスの一般家庭で廃棄される食品は年間一人当たり119㎏で、ヨーロッパ平均を上回る。Bafu連邦環境局の発表によると、家庭から出される廃棄食品は38%で、食品加工からの27%を上回り、最大だ。避けることのできる食品廃棄による環境負荷は全体の25%になるとBafuは推算している。これは私的交通手段による負荷のほぼ半分にあたる。連邦内閣は2030年までに2017年比で食品廃棄を半減する反食品無駄遣い行動計画を行う予定で、これには大手の食品企業や小売企業Emmi, FenacoやMigros、Coopなどが署名している。2024-03-29
UNEPBafu反食品無駄遣い行動計画
大幅減益、Migros
小売り最大手のMigrosが決算を発表し、大幅な減益が明らかにされた。利益は前年比62%減の1億7500万フランで、グループトップのMario Irmingerは売却が予定されているスポーツ用品SportXと電機のMelectronisの損失が大きく響いたと説明した。好業績の銀行Migros Bankを除くと赤字になる計算だ。同じく子会社のホームセンターDo-ItとObi、家具のMicasaと自転車関連のBike Worldの扱いについては今年半ばには決定したいとした。消費者の需要の変化が大きいことが分かるとIrmigerは説明し、家電とノンフードのオンラインショップDigitec Galaxusでは利益が増えたと話した。子会社の売却によって人員整理が必要となり、既に2か月前に1500人の削減を発表している。専門ショップだけでなくスーパーマーケットや製造部門でも人員削減が行われる。旅行代理業Hotelplanと化粧品のMibelleの売却も更に検討されている。2024-03-26
MigrosMigros BankDigitec Galaxus
公共交通値上げ無し
公共交通機関の連合体Alliance Swisspassは2025年には料金値上げはしないと発表した。様々な組み合わせの商品を充実させ、利用客を増やすことで、値上げしなくても利益を確保できるとの見通しだ。これまで最後の値上げは2023年のダイヤ改正時のもので、3.7%の値上げだったが、それには連邦の節約政策も重なった。2024-03-26
Alliance Swisspass
深刻、医師不足
医師の職業組合FMHが発表したところによると、スイスの医師は近年2.3%増えたが、不足状態は続いている。医師の約40%は外国からの人で、1年間で0.9%増えた。FMH総裁のYvonne Gilliによると殆どが近隣国からの専門医だ。一般医の不足は深刻で、3分の1の医院は新しい患者を受け入れることが出来ない。連邦の調査でも基本的な医療条件が満たされていないとされるが、問題は近隣国でも医師不足が深刻で、待遇が改善され続ける中でスイスに招聘することが難しくなっていることだ。職業的負荷、ストレス、事務仕事の圧力は大きく、昨年末の新聞NZZによるアンケートでは勤務医の40%以上が一日11時間以上、働いている。これは週労働時間55時間にあたり、労働法で例外的にのみ許されている50時間を常態的に超えていることになる。スイスでの医師の労働環境はその収入を含めて外国よりも良好だったが、外国での労働環境改善で医師がスイスに来なくなる場合、この依存状態は大きな問題になるとGilliは懸念する。彼女は1億フランの奨励金で医師の教育を支援することを提案し、年間1300人の医師を育成するべきだと主張する。しかし、現実は厳しく、2年前にはスイスで1100の医師免状が交付されたが、外国医師免状の認定は2700だった。管理事務の軽減、弾力的な労働時間などで状況の緩和を目指すべきだとFMHは求めている。2024-03-21
FMHYvonne GilliNZZ
思い出の配膳車
Swissairがグラウンディングしてから20年以上が経つがSwissair-Spiritはまだ動いている。Solothurnの家族経営の会社Trolley Tradeは機内で食事の配膳に使われていたトロリーを修理するサービスを行っている。事の始まりはITマーケティングを担当しているChristian Bühlmannが中国のリメーク品ではなくオリジナルのSwissairトロリーが欲しいと思ったことだった。彼はドイツの処分品を売っている会社から2018年に2台買ったが、次の注文では8台になり、さらに、全ての在庫を買わないかという申し出に応えたために、140台となり、倉庫が必要になった。Swissair従業員からの思い出の品としての引き合いが多く、商売はうまく行っていたが、後続会社Swissが在庫整理のために元従業員に100台を無料で提供することを決めたため、Trolley Tradeへの問い合わせは全くなくなった。しかし、2019年に修理の依頼があったのをきっかけに問い合わせが増えた。ただ、交換するための車輪の在庫が底を突いた。Bühlmannは車輪の製造をする会社を見つけ、40年経って軟化剤が蒸発してしまい、ボロボロになった車輪の代替品を依頼した。車輪の交換代金は40フランで、出張修理をすることもある。その機会に元機長と知り合いになり、キャプテンディナーを格調高く味わったこともあるという。2024-03-21
SwissairTrolley TradeSwiss
利上げ、SNB
SNBスイス国立銀行はUSAのFED・FRBやEUのECBに先駆けて指標利率を1.75から1.5%に下げることを発表した。総裁Thomas Jordanは物価上昇率が1.2%で落ち着いていることを理由として挙げた。SNBは2022年6月から2023年6月にかけて利率をはっきりと引き上げ、住宅ローンなどは長期にわたって上昇を続けて来た。今回の決定により、家賃の上昇は一服しそうだが懸念されていたよりは小さくなりそうだ。連邦住宅局は標準利率を二段階で1.25から1.75%に引き上げ、賃貸人はこれを好機と捉え、家賃を引きあげた。これから家賃が下がるかどうかは現段階では分からないという。銀行は利子の変更には慎重で、これまでの2年間に利子はわずかに引き上げられたが、今後は逆方向に動く可能性が高い。2024-03-21
SNBFED・FRBECB
2022年賃金統計
BSF/OFS/UST連邦統計局の2022年の被雇用者の賃金統計の分析が発表された。それによると100%雇用の場合の平均の給与月額は6788フランで、男女の給与差は2008年に比べて小さくなっている。その差は9.5%で、学歴/資格と職場での責任の重さがその理由だと説明されている。職場での地位が上がるほど男女の格差は大きくなる傾向があり、高級職では女性の平均給与月額が9565フランなのに対して男性のそれは11212フランで、14.7%の差がある。最高給と最低給の差は2008年とほとんど変わっておらず、最低給層10%の平均給与が4487フラン、最高給層10%のそれは12178フランとなっている。業界による給与格差は大きく、付加価値の大きい情報技術や薬品工業、金融業界、たばこ業界などの賃金が高いのに対して小売り、接客、宿泊、サービスなどの業界で低くなっている。地域でも大きな開きがあり、チューリヒ、ジュネーヴ、北西スイス(バーゼル)の管理職の給与が最も高く、イタリア語圏のTicinoで最も低くなっている。雇用者団体連合SAV総裁のRoland Müllerは状況が安定していることを喜ばしいとして、全体的に正しい方向に向かっていると評価するが、これ以上の賃上げの余地はないと話す。一方、労働組合連合SGBの主任エコノミストDaniel Lampartは好調な経済状況にもかかわらず、物価上昇に追い付かない実質賃金にとって失われた10年になる恐れがあることを確認せざるを得ないと不満を表明する。2024-03-21
BSF/OFS/USTSAVSGB
都市圏と郡部
スイスには都市圏とされる地域が52あるが、BSF/OFS/UST連邦統計局の発表によると2022年には人口の74%が都市圏に住んでいた。これは2010年の統計から1.4%増で、都市圏と定義される地域が3増え、含まれる市が10増えたことを考慮するとほとんど変化がないことが分かる。新たに都市圏とされたのはベルン州のBurgdorf、サンクト・ガッレン州のMels-Sargans、アアルガウ州のReinachで、いわゆる統計的都市圏に含まれる自治体は172となった。これらの自治体には人口の49%が住み、職場の65%が集まっている。都市圏は人口密度と経済構造によって定義される。都市部と郡部の割合では24%が都市部に、郡部には49%が、中間地域には27%が住んでいる。面積では都市部は17%だが、人口の65%、職場の76%が集まっている。面積の57%を占める郡部には人口の14%が住み、職場は9%を占めるに過ぎない。2024-03-21
BSF/OFS/USTBurgdorfMels-Sargans
増える、家族の家計逼迫
スイスの家族団体の上部組織Pro Familiaと保険会保険会社が発表した家族バロメーターによると、少なくない家族が経済的な理由から仕事を増やすか、子供をつくることを断念しているという。アンケートの結果によると経済的な困難は特にフランス語圏とイタリア語圏で深刻だ。Pro Familia総裁のPhilippe Gnaegiは労働市場は仕事を増やしたいと思う人を受け入れる用意があり、またこれらの人がより多く仕事をすることを望んでいると考えている。アンケートに回答した家族の49%が収入を増やすために仕事を増やしたいと考えているが、そのためには払える代価で子供を預ける可能性を見つけることが条件だとしている。Gnaegiはオーストリア、ドイツ、フランスなどで既に行われているように、託児料金の割引をすることが一つの考えだとしている。SP社民党はこのために発議をしているが、連邦内閣は財源の問題を理由にこの案に反対している。雇用者団体のエコノミストSimon Weyは、より仕事を増やしたいと考える人が多いことには驚かないが、実際に仕事を増やす人は多くないと考える、それはこれまでの経験で仕事を増やすことでの経済的な恩恵は大きくないことが分かっているからだという。結局、仕事を増やす人はギリギリの生活をしている人で、中流以上の人で仕事を増やす人は少ないと見ている。決定的なのは払うことが出来る代価で子供を預けられるかどうかだとWeyははなす。Gnaegiはスイスの家族への経済的な圧力は増えることはあっても、減ることはないと考えている。2024-03-17
Pro FamiliaPhilippe GnaegiSimon Wey
合格二人、連邦大臣
出版財閥Tamediaと無料新聞20 Minutenが行っている調査の一環として政治調査機関Leewasが行った世論調査の結果が発表された。連邦大臣7人の評価を2月28日から3月3日まで尋ね、30384人が答えたもので、6段階の評価のうち、合格点とされる4点をクリアしたのは二人だけとなった。最も人気の高かったのは今年、就任したばかりのBeat Jansで、平均4.38を得た。二人目の合格者は昨年からその任にあるAlbert Röstiで、4.00だった。Karin Keller-Sutterの3.98とGuy Parmelinの3.77が続き、昨年、4.22で第一位だったViola Amherdは3.65と大きく評価を下げた。3.64のIgnazio Cassisと3.16のElisabeth Baume-Schneiderが昨年同様、下位に並んだ。スイス全土で行われた調査の結果をLeewasは誤差が1.6%だとしている。2024-03-11
連邦大臣Beat JansElisabeth Baume-Schneider
再び黒字、連邦鉄道
SBB/CFF/SSFスイス連邦鉄道が発表した2023年の経営データによると利用客数が2019年以来初めて増加に転じた。利用客数は132万人で、2022年の116万人から大きく増え、史上最高となった。利用客増は売り上げ増に繋がり、決算も4年ぶりに黒字に転じ、不動産部門、エネルギー部門も含めた決算は2670万フランの黒字となったが、前年度は 2450万フランの損失を出しており、その補充と将来の投資のためには不十分だとし、健全な財務を保つには5000万フランの収益が必要だと決算はしている。旅客数増の主な原因は週末と国際列車の利用者が増えたことで、その一方、エネルギーコストは下がった。GA全線パスの保有者は3.8%増え、約447000人となった。青少年向けの商品も好調で、GA Nightは2月末までに9万、売られた。2024-03-11
SBB/CFF/SSF全線パスGAGA Night
インドと自由貿易協定
ほぼ16年間の交渉期間を経て、インドはEftaヨーロッパ自由経済連合加盟国スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインとの自由貿易協定を結んだ。これは今後15年間に1千億ドルの投資がインドで行われる引き金になると考えられる。スイスからの工業製品には関税が免除されることになる。経済担当の連邦大臣Guy Parmelinは他の三国の大臣とともにインドの通商大臣Piyush Goyalとの調印を行ったとWBF連邦経済部が発表した。調印式にはインド首相Narendra Modiとスイス連邦大統領Viola Amherdも同席した。スイスの批准は2025になると見られる。この4国はインドと自由貿易条約を結ぶ最初のヨーロッパの国で、スイスには輸出産業への強い後押しになると考えられている。2024-03-10
スイス連邦政府EftaGuy Parmelin
年金13か月の影響
昨日の国民投票で承認された国民基礎年金の13か月給付の今後の影響が論議されている。最大の問題とされるのは、発議者が意識的に案に盛り込まなかった財源で、発議を推進したSP社民党の所属である法務担当の連邦大臣Elisabeth Baume-Schneiderには財務担当の市民政党FDP所属のKarin Keller-Sutterなどからの解決への圧力が強くなると見られる。市民政党はこの発議を無効にしようという発議の動きがすでに出ており、回答のための時間は長くない。財政問題は年金だけではないが、連邦は国民基礎年金の5分の1を税金で賄っており、その額は2033年には140憶フランになると試算されている。しかし、その前に連邦国庫が破綻するのを避けることに多くの精力を奪われることになるだけに、解決は難しい。まずテーマになるのは現役世代の収入に占める拠出金の率を上げることだが、年金受給者の負担が全くないことによる不公平感は強い。次のアイデアは付加価値税の利上げで、これが出来れば、次の手を打つまでの時間が稼げるとされる。社会福祉の切り詰めなども考えられ、さらに、時間を置いて、今回、否決された年金年齢の引き上げがまた国民投票のテーマになることは確実と見られる。今回の発議が有効となれば、実施されるのは2026年となり、1979年に年金の三本立て方針が承認されたのに伴う引き上げ以来の実質的なベースアップとなる。実際には技術的な問題があり、13回の給付ではなく、12回の給付金が約8%上乗せになるとされている。58%を超す投票率で関心の高さを示した有権者の投票行動の分析が行われているが、新聞20Min.と出版社Tamediaの調査によると、年金受給者の78%が賛成したのに対して、34才以下では60%が反対票を投じた。この結果については、年代の溝と捉える考えもあるが、若者の40%が賛成したことに目を向けなければならないという見方も多い。また、地域による差も大きく、フランス語とイタリア語圏では軒並み70%を超す賛成があったのに対して、内部スイスや東スイスでは反対が上回った。最高の賛成率は最も若い州Juraで82.5%だった。さらに、本来なら市民政党の強いAargau州などでも賛成が上回るなど、全体の賛成が多くても、反対の多い州が数で上回ると否決となるという規定により、不承認となるという可能性は葬られた。2024-03-04
Karin Keller-SutterSRF 公共放送Aargau
年金13か月分
今日の国民投票で、AHV/AVS国民基礎年金の13か月給付を決める発議が承認された。AHV/AVSに関わる発議が国民投票で承認されるのはこれが初めてだ。10年前に労働組合連合が出した給付金額の10%引き上げ発議は60%の反対で、はっきりと否決されただけに、今回の推計58%の賛成は予想以上のものだ。国民の関心は高く、58.3%の投票率は歴代9位で、近年には無い高さだ。SRG労働組合連合の代表Pierre-Yves Maillardは、この国を誇りに思うと、喜びを表現し、市民政党支持者の中にも賛成票を投じた人が多くいることを確信すると語った。その財源についての危惧を表に出して反対してきた市民政党側は当然、失望しているが、その主張に説得力がなかったことは明らかだ。元大臣を総動員して反対プロパガンダを続けて来た連邦内閣だが、SP社民党所属の大臣Elisabeth Baume-Schneiderは国民がその意思をはっきりと表現したとコメントした。もう一つの連邦レベルの発議、青年自民党による年金年齢を現在の65から66才に引き上げる案は74.7%の明白な反対で否決された2024-03-03
SwissinfoPierre-Yves MaillardElisabeth Baume-Schneider
国民総生産2023
SECO連邦経済事務局が2023年の経済速報値を発表した。国民総生産は2022年のプラス2.5%からプラス1.3%に勢いを弱めた。スポーツイヴェントは0.8%の成長で、前年度の2.7%から大きく下がった。個人消費も2.1%で、前年の4.2%を下回ったが、輸出の伸びは4.8%で、前年の4.0%を上回った。業界別では、手工業がマイナス2.3%で、前年の6.9%を大きく下回り、建設はマイナス2.2%で前年のマイナス5.4%から後退幅を小さくした。その一方、商業は 7.3%の上昇で前年度のマイナス4.0%から大きく回復した。2024-02-29
SECO
国土測量、今年いっぱい
現在、スイス北東部では眠りの浅い、または夜中に目覚める人が普段よりも多いと考えられる。原因は航空機による連邦の国土測量で、夜間にレーザースキャン、LIDAR (Light Detection and Ranging) 技術によって行われる。連邦地理院Swisstopoは測量が2月13日から12月末まで続けられるとしているが、天候に左右される作業であることから、はっきりした日付は発表できないとしている。定期航空便を妨げないように夜間に行われる測量にはプロペラ機Piper PA-34, Cessna 303, Cessna 340, Diamond Da42とPA23が使われるとされ、飛行高度はおおよそ1300mとされている。Lidarデータは超正確な高度データとされ、全国の測量には6年かかるとされている。2017年に導入された計測結果の評価が非常に高いために、全国規模で測量が行われることが決められた。Lidar測量はさらに他の測量法よりもコストが低いとされ、土地の傾斜、騒音計測、体積計測などの結果を3Dで表すことが出来る。同じ方法による測量は地上でも行われ、2024-02-16
SwisstopoLIDARSwiss Map Raster 10
軍の資金に穴?
1月末、スイス軍総司令官のThomas Süssliが流動性資金が14億フラン不足していると発表して大きな議論となり、軍は軍需品の発注を延期し、航空ショーなどを中止することを決めた。しかしその後、軍担当の連邦大臣Viola Amherdが債務不履行になることはないとそれを否定し、2025年から2028年までの軍事予算を260億フランとすることを決めたと発表して、一応落ち着いたが、この騒ぎが何だったかという疑問はくすぶったままだ。公共放送SRFの調べたところによると、これまで発注された軍需品の支払いにはまだ、少なくとも10億フランが不足しているいう。支出の最大のものは戦闘機F-35で、他の調達品のための資金にほとんど余裕がないと見られる。Amherdはしかし、支払い能力を超えた発注はしておらず、軍の財政状態としては特別なことはないと報道された事実を否定した。短期的な防衛力の穴はあるかも知れないが、これは軍備の常だと釈明した。2022年に国会大小議会は軍備予算を順次、積み上げ、2030年には国民総生産の1%にすることを決めているが、連邦政府は支払額が膨らんでいることで、予算上積みの幅を小さくして目標達成を2035年に先送りする方針だ。Süssliは今後12年間で軍備の弱点を塞ぐ予定であるとして、一部は1960年代のものである戦車の交換などを挙げている。2024-02-16
Thomas SüssliViola AmherdSRF
天気嗅ぎ人、死亡
天気予言者と呼ばれていたMartin Horatが79才で死亡した。彼はSchwyz州で特別な天気予報術を持つ人が多きことで知られる土地で、蟻の行動の観察から次の季節の天気を予測することで知られていた。彼の所属していたWetterschmöcker(天気嗅ぎ人)が地域ラジオRadio SunshineとRadio Centralに発表した。1987から独特な天気予報を発信していたが、広告などにも起用されたため、全国的な知名度があった。Wetterschmöckerには現在1000人以上が登録しており、動物の行動、動物の毛の状態、雪の味など様々な方法で天気を予想している。2024-01-29
Martin HoratRadio SunshineWetterschmöcker
無宗教が最大勢力
BfS連邦統計局の発表によるとスイスでは無宗教の人の数がはじめてカトリック信者の数を上回った。50年来、どの宗教にも属さない人の数は増え続けており、カトリック信者は逆に減り続けている。1970年には無宗教の人は1%を下回っていたが、世紀の変わる頃には11%に増えていた。バーゼル市とヌシャテルではそれぞれ56と53%で、半数を上回っている。逆に内部スイスのNidwaldenでは23.8%、Obwaldenでは22.1%、Uriで18.7%となっており、最も無宗教の人が多いのはAppenzell Innerrhodenで、15%をわずかに下回っている。郡部では28%、都市部では36%が無宗教となっている。無宗教人口の平均年齢はその他に比べて低く、75才以上で無宗教の人は16%となっている。15から24才の年齢層は例外で、無宗教の人は増えていないが、25から34才の年齢層では42%が無宗教で、男性が女性を上回っている。無宗教の理由は信仰心が無くなったからが最も多く、初めから宗教との接触がなかった人がそれに続いており、宗教団体の方針に反対して脱退した人がそれに続いている。しかし、無宗教の人の3人に一人はどちらかと言うと、または確かに霊的なものを信じているとしており、特定の場面では宗教的な考えが重要な役割を果たしている。彼らは特定の神や神々は信じないが、何かしらの高い力を信じている。2024-01-26
BfSBaselSRF
360万人が通勤
BFS連邦統計局の2022年の統計で360万人が通勤しているという結果が発表された。対象となったのは15才以上で正規就業者で決まった職場がある人で、自宅が仕事場の人、決まった職場が無い人は除かれている。71%の人が居住自治体の外の職場に通っており、1990年の58%から13%の増加だ。通勤者の流れはチューリヒとジュネーヴの間のいわゆる中部地方で大きく、人口比での通勤者率はバーゼル市州とツーク州で最大となっている。通勤の片道は平均14㎞で、30分の時間をかけていた。50%の人の主な通勤手段は自動車で、29%で公共交通機関となっており、そのうち16%が鉄道を利用していた。徒歩または自転車で通勤していたのは18%の人だった。他にスイスでは研修職場に通っている15才以上の人が70万人ほどいて、彼らの通勤距離は平均20㎞で、交通手段は公共交通機関が68%だった。2024-01-26
SRFBFSZug
WEF反対渋滞
Davosで開かれているWEF世界経済フォーラムに反対するデモのために、市内の道路では18㎞の渋滞が起きた。デモ行進は許可されたルートを通ったが、Laret地区での主要道路の横断の際に大きな障害となったとGraubünden州警察のAnita Sentiは話す説明する。デモの主張はWEFの終了、気候正当性、大企業による支配の終了だったが、集会でJUSO青年社民党のNicola Siegristが近東の紛争に言及したことで雰囲気は変わった。しかし、全ての参加者が声を合わせた訳ではなかった。デモ参加者は既に土曜日朝にKüblis GRを出発し徒歩でDavosを目指したが、国道を通るルートの許可は下りず、遊歩道への変更を余儀なくされた。2024-01-14
DavosLaretKüblis GR
年齢制限撤廃
チューリヒ州のZürichとWinterthurの警察は人員募集の条件から年齢制限を外した。これまで39才以下の人だけが雇用の対象となっていたが、今後は理論的には年金年齢まで可能となる。理由は何処とも同じ人手不足で、チューリヒ市警察のMichael Walkerはこの数か月、応募数が減り続けていると説明する。BernとLuzernでは既に年齢制限を撤廃しているが、チューリヒではこれまで検討対象とはなっていなかった。年齢制限の理由は体力で、今後も雇用には体力テストを受けることが必要だ。また、これまで雇用条件だった、スイスで義務教育を受け、スイスドイツ語が流暢に話せるという条件も撤廃された。Michael Walkerは外国で育った人でも標準ドイツ語が話せれば良いことになったと説明する。しかし、それでも警察官になる条件は厳しく、体力テスト、心理テストに合格する必要があり、何よりもスイス国籍を持っていなければならない。チューリヒでは100人以上の人員が不足しており、労働市場の流動化によって、40才を過ぎた人からの応募問い合わせが増えているという状況もこの変更の理由だ。2024-01-14
チューリヒ市警察Winterthur市警察Bern市警察
国連も節約
国連の二番目に重要な施設であるジュネーヴのPalais des Nationsの灯が少なくとも1月半ばまで消される。国連の資金不足による対策で、年間8000前後の会議が開かれる20万平方メートルの施設には通常、一日数千人の人が出入りするが、年末年始には多くの通路の照明が消され、暖房は最小限に下げられた。主任スポークスマンAlessandra Vellucciはエネルギーと運営資金を節約するためだと説明した。職員たちはホームオフィスで仕事をし、記者会見もヴァーチャルで行われる。特にスイスで高騰したエネルギー価格を国連は計算に入れていなかったと見られ、国連ジュネーヴの代表Tatiana Valovayaは施設の維持に憂慮を表明し、このままでは給料を払えない事態も起きかねないと話す。国連は特にコストの高い機関ではなく、スポークスマンFarhan Haqは年初のヴィデオ声明で、事務総局と国連軍を合わせたコストは世界人口の一人当たり1.25ドルだと説明した。それでも資金が逼迫しているのは拠出金を出ししぶっている国があるからだとされる。2024-01-05
Palais des NationsAlessandra VellucciFarhan Haq
年金改革で紛糾か
昨年末、連邦内閣が閣議決定した年金改革に国会議員が猛反発している。2026年末にAHV国民基礎年金の未亡人年金が大幅に削減される一方、連邦公務員が受ける恩恵はそのまま存続するとなっていることが原因だ。パートナーが死亡した場合に支給される未亡人年金は最年少の子供が25才になると打ち切られることになり、子供のない家庭や子供が既に成人している場合は2年間で支給が打ち切られる。これで10億フランの税が節約されるとされているが、連邦大臣の場合、同じ規則は適用されるが、彼らの未亡人には別途、年額14万2千フランの遺族年金が無条件で支給される。この機会に連邦大臣の俸給などが広く報道されている。大臣の年俸は456854フラン、各大臣が年毎に持ち回りで就任する大統領には12000フランの手当てがつく。退職した大臣には平均年額229000フランの年金が生涯、支給される。昨年末の決定ではさらに連邦公務員の俸給の1%上乗せが加わった。大臣にはSBB連邦鉄道の一等車全線パス、スキー場のシーズンパスが支給され、運転手付きの公用車(2023年にはBMWの544 PSのフル電気自動車が購入された)を利用できるうえ、好みで選べる個人的な公用車が、10万フランを超えない範囲で支給される。政府専用航空機、ヘリコプターを利用する権利があり、Swissの航空便ではファーストクラスが提供される。彼らには外交官待遇が与えられる。固定電話、携帯電話、コンピューターのコストは連邦が負担する。年金の改革には左派から、大臣の特別待遇には右派から激しい批判が出されているが、連邦官房はこの改革を正当だとする声明を出しており、各党は国会での対応戦略を練っている。2024-01-05
AHV連邦大臣BMW i7 xDrive60
スイスから見た良いニュース
戦争、地震、山火事など災難のニュースが大きく報じられた2023年だったが、大小の良いニュースもあった。 まず、World Happiness Report 2023が報告するように、人々の間の連帯感が広がった。ブラジル、エジプト、フランス、インドネシア、インド、メキシコ、USAで行われた調査で、社会的な強いつながりを感じている人が多数で、多くの人が人間関係に満足している。次は、マラリアの予防接種がやっと出来上がったことだ。南国で洪水災害が起こったところでは蚊が媒介するマラリアの流行が大きな問題となることが多く、毎年、60万人が命を落としている。数十年間にわたって開発が試みられていた予防接種だが、2023年やっと、2種類が世界健康機関によって認可され、11月までに200万人の子供が第一回目の接種を受けた。だが、その効果は一生続くものではなく、定期的に接種を受ける必要がある。しかし、Unicefによると子供の感染率は30%減り、重症例も少なくなった。アフリカの多くの国の親たちは子供が予防接種を受けるのを待ち望んでいるが、まだ必要な量が供給されていない。Unicefは2028年までにこの状況を変える目標を立てている。映画の黄金時代は既に遠くなったが、2019年にはそれでもなお452憶ドルの興行収益を上げていた。しかし、コロナ危機によりそれは3分の1に減り、危機が去った後も、観客はなかなか戻ってこなかった。しかし、2023年7月、ストライキの只中で同じ週末に公開された二つの作品で状況は変わった。BarbieとOppenheimerは見なければならない映画となった。週末の興行収益で史上最高となったが、この現象は今ではBarbieheimerと呼ばれる。次のニュースはスイスの選挙で、2019年80.4%を記録した後、下がり続け、低迷を続けて来た国政選挙の投票率がこの10月の選挙で46.6%を記録した。1995年に反転して上昇した投票率は上昇を続けている。スイスでも肥満は健康社会問題となっているが、ハリウッドのスターたちの間では既に広く使われているという、本来は糖尿病治療薬であるGLP-1が体脂肪を減らすという話題だ。しかし、原則としてBMIが30以上の人に注射として投与される薬は、数キロを減量したいだけの人には原則として処方されない。スイスの実業界では女性の経営者の進出が増えている。2010年には女性の経営会議メンバーが10人に一人だった状況は、2026年までに女性経営者の割合を30%以上にしなければならないと定めた大企業を対象とした証券法の発効で大きく変わった。現状では辞任した役員の後任の半分は女性で、経営会議に女性が占める割合は30.8%となっている。地球上で最大の生物とされるシロナガスクジラは商業捕鯨によって生息圏を狭められ、絶滅の可能性が高まっていたが、ほぼ姿を消したと見られていたインド洋やセイシェル諸島海域で今年再びその鳴き声が確認された。生殖活動が再び行われ、子育ても行われていると考えられるという。セイシェル諸島全域と40万平方㎞の海域が自然保護区域に指定されているが、状況が回復するまでには長い時間がかかると見られている。2023-12-31
World Happiness Report 2023アフリカのマラリアGLP-1
改革年金スタート
2022年9月25日の国民投票で僅差で可決された国民基礎年金AHVの改正法が明日、2024年1月1日に発効する。21回目の改正では年金受給年齢の弾力化が大きなテーマだ。男女とも63から70才の間で受給開始を自ら決められる。女性の年金年齢が段階的に65才に引き上げられるが、その過渡期に年金年齢を迎える女性は62才から受給が可能だ。払い込み義務は就業終了までだが、早期に年金生活に入る人では65才までその義務は続く。年金年齢以前に受給を始める人の年金は1年あたり6.8%削減される。すなわち63才で受給を始める場合は13.6%の削減となる。逆に年金年齢を超えて払い込みをする人の場合は1年あたり5.2%増額される、5年間、年金年齢を超えて払い込んだ場合は31.5%の増額となる。この率は2027年に平均余命の状況によって見直しが行われ、おそらく削減率は大きく、増額率は小さくなると見られる。年金年齢を超えて働くことが経済的に有利かどうかは税金との関連で異なる。2023-12-31
AHV
成功の年、アルプス農業
スイス農業が多くの挑戦に直面した2023年。農業情報機関LIDがアルプス農業の一年を総括した。アルプス放牧は多くの課題を解決することに成功し、Unescoの高評価を得た。スイスアルプス経済連合SAVの運営者Selina Drozは一言で言って、全ての地方で良いシーズンだったと評価する。アルプス登りも引き揚げも問題なく行われた。昨冬の雪不足による水不足が問題となったが、何とか乗り切ることが出来た。牧草の生育は非常に良く、十分な飼料を確保することが出来た。降雨が多く、刈り入れの遅れた低地に対して、アルプスでは良い時点で刈り入れが出来たため、高品質の牧草が採取できた。全国の統計はまだ纏まっていないが、牛乳とチーズの生産量は多くなった。問題だったのは熟練した人材の確保とたかまる狼の圧力で、アルプス山人の負担は大きくなっている。また、水に関するインフラストラクチャーの整備も問題だったが、早期に整備を始めたため、水不足への対策はうまく行った。狼から家畜の群れを守るための予算はシーズンの初めにすでに底を突き、不安が広がった。現在の規模の予算では全く足りないという。このシーズンの頂点は12月7日のUnescoの非物質的人類文化遺産としての認定で、これはアルプス農業を長く続けていく上で大きな励みになるとDrozは話す。2023-12-27
LIDSAVUnesco
最新鋭コンピューター到着
Nvidiaが2021年に予告していた世界最新のコンピューターがCSCS国立高性能計算センターに納入された。Alpsと名付けられた1万個の最新鋭チップが装備されたコンピューターは2024年春に設置が完了する予定だ。AlpsはOpen AIのGPT-3が2019年に34日を必要としたトレーニングを2日で終えることが出来るとされている。Alpsが世界最強のコンピューターとなるかについては否定的で、USAのFrontierにはかなわないと考えられる。LuganoのCSCSで研究をしている連邦工科大学チューリヒETH Zürichの教授Torsten Hoeflerはしかし、世界の最強コンピューター500のリストに載っているものはすべて時代遅れになっており、最新の課題に対応できなくなっていると説明する。Alpsは特に天気の予測とAIの開発に大きな力を発揮すると期待されている。スーパーコンピューターのトップリストにはFrontier以下、Argonne National LaboratoryのAurora、MicrosoftのEagle、日本のRIKENのFugaku、フィンランドのEUROHPC/CSCのLumi, イタリアのEuroHPC/CINECAのLeonardoが並んでいるが、特に中国など秘密にしている国もあることから、全ての最強コンピューターが網羅されているわけではないとされる。2023-12-26
AlpsTorsten HoeflerTOP500
スイス銀行元CEOが政党総裁に
今年、UBSに買収されたかつての大手銀行Credit suisseの元CEO、Tidjane Thiamが故国コートディヴォアールの最大野党PDCIの党首に就任した。2023-12-26
Tidjane ThiamPDCICôte d'Ivoire
親族介護で潤う在宅介護会社
手術後に麻痺が残った84才の男性の同棲パートナーが在宅介護のシステムSpitexには頼らず看護を受け持つことを決めた。高齢者支援団体Pro Senectuteに相談したところ、彼女がSpitexに介護者として登録することを勧められた。彼女は親族介護に特殊化した在宅介護会社Arana-Careに雇用されたが、彼女の受け取るのは25フランの時給と休暇補償金だけだ。一方、Arana-Careは72.50フランの時間料金を徴収する。Spitexのシステムは専門の職員が家庭を訪れて介護することを前提に作られており、親族介護に特殊化した会社はこのシステムで大きな利益を得ている。また、Spitexは疾病保険法で細部が決められている。基本介護料金は全国一律に1時間、52.50フランとなっている。さらに、地方自治体が援助金を払うことも決められているが、金額は州毎に異なり、おおよそ20フラン程度となっている。スイスでは60万人程が親族の介護をしていると推算されているが、大半は無償で行われている。チューリヒ州の地方自治体長の連合会長Jörg Kündigは、親族介護に特殊化した介護会社が多く設立されていることで、これは大きな儲けになる事業だと推察する。地方自治体にとっては財政的に大きな負担となると話す。Arana-CareのPatrick Hanselmannは利益を上げることは大きな目標で、介護マネージメントとシステムを維持するためには多額の資金が必要だと説明する。医療保険会社の団体Santésuisseでは、現在、1件に就き月額数千フランの請求書が送られており、システムは大きな負担を強いられていると話し、改革の必要があるとする。Kündigは自治体は援助金を払うことはやぶさかではないが、民間会社に大きな利潤を与えることは適正ではないと主張する。2023-12-20
SpitexPro SenectuteSantésuisse
女性議員の選挙結果
10月22日に行われた国会大小両院議員選挙の結果の分析を連邦女性問題委員会EKF/CFQFが発表した。それによると選出された女性議員の率は国民議会で38.5%となり、2015年以来初めて減少したのに対して州代議会では34.8%で過去最高となった。国民議会の女性議員は77人で、その率42%で過去最高だった前回2019年から7人減った。女性参政権が1971年に初めて認められたスイスだが、女性の政治参加は高い水準を保っている。社民党と緑の党では女性の割合がそれぞれ58.5と56.5%で、男性議員を上回っており、緑のリベラル党では70%で党派別で最高となった。自由民主党は43%、中道党は31%とそれぞれ女性の割合が増えた。最大党派のスイス人民党は前回よりも5%以上、女性議員の数を減らした。州代議会では女性議員が2019年から4人増えたが、女性議員の数が最も多いのは6人の中道党で、4人の社民党が続く。緑の党と自民党はそれぞれ2人、緑のリベラル党とスイス人民党はそれぞれ1人となった。定員200人の国民議会では4年に一度、議員選挙が行われ、各州がそれぞれ一つの選挙区となっているが、人口比によって選挙区ごとの定員は増減される。今回はチューリヒで一人増え、バーゼルで一人減った。人口の少ない4の州は1人区となっている。最も定員数が多いのはチューリヒの36で、ベルンの24とヴォ―の19が続く。各党派の候補者リストには女性2409、男性3500が載せられたが、これは前回からそれぞれ536と728の大幅増加だった。2023-12-19
EKF/CFQF
来年も続くフラン高
為替の専門家の大部分は2024年も通貨フランが高止まりすると見ている。多少の上下はあっても、通貨高の傾向は12か月を通じて変わらないという。ユーロは年初には1対1を上回っていたが、現在は0.94フラン程度の水準となっている。ドルはこの夏に最低値を記録しており、現在は0.86フラン以下となっている。上昇傾向はいわゆるBretton Woods合意以来、続いているとValiant Bankの為替コンサルタントThomas Ganglは説明する。現在のフラン高の原因は多岐にわたっており、銀行J.Safra SarasinのClaudio Wewelはドルとの関係では利率の動きの差の影響が大きいが、ユーロとの関係ではリスク要因が大きな影響を与えているとする。多くの不安定要素の中でフランは安全な港として買われてきたが、GKBのDaniel Lüchingerは、ウクライナと近東の戦争は地政学的な不安定性を高め、これが収まる見通しは立っていないと話す。また、構造的な引力の原因もある。最もはっきりしているのはスイスの生産性の高さで、またかなり開かれた経済システムは他の通過に比べてインフレーションの影響を軽微にしているという。更に、コンセンサスを重視する政治は国是の中立とともに安定性をに寄与しており、信頼できる国としてカネと企業を世界から引き寄せている。国立銀行SNBは近頃、700億フラン相当の通貨を売却したが、これによってもフランは強くなった。しかし、SNBは今後、通貨売却は重要な措置ではないとしている。全般的に見て、フランはユーロに対して快適な関係に留まると考えられる。2023-12-16
Bretton Woods合意Thomas GanglClaudio Wewel
連邦大臣選挙
スイス政治最大のショー、連邦大臣選挙が今日行われ、ほぼ筋書き通りの結果となった。Alain Berset辞任にともなう後継者の選出が最大の話題で、Bersetの政党であるSP社民党は候補者を二人に絞ったが、このプロセスが憲法違反だという批判がメディアで取り上げる騒ぎもあった。結局、選ばれたのはバーゼル市州の執行議員Beat Jansで、5人が立候補したが、3度目の投票で絶対多数を得た。他の6人の大臣は1回の選挙でそれぞれ絶対多数で信任された。官僚の最高位であるBundeskanzlerの選挙も行われ、次長であったViktor Rossiが2度目の投票で選ばれた。2024年の連邦大統領にはViola Amherdが、副大統領にはKarin Keller-Sutterがそれぞれ問題なく選ばれた。2023-12-13
Beat JansViktor RossiViola Amherd
観光地へ増便
12月10日にほぼすべての公共交通の新しい運行計画が発表されたが、今日まで混乱なく運行されている。脱線事故で一路線の全面改修工事が行われているGothardトンネルはこれまで貨物列車が優先的に運行されていたが、週末に31本の旅客列車が運行される。需要の多い路線が増強され、GeneveとChur間の直通列車は毎日4本運行される。ZürichからBrigへ土曜日朝に列車が運行され、日曜日午後には逆方向が運行される。1月から3月までの週末にはまた、Zürich‐Einsiedeln間の直通列車が運行され、Zürich‐Chur間の高速列車は、30分間隔で運行される。連休の時期と夏の土曜日にはZürich‐Brigの直通列車が運行される。このように大きな都市から観光地への直通列車の増加が目立つ。Gotthardトンネルを通る南北列車は30分間隔の運行が予定されていたが、脱線事故の影響で先延ばしとなった。2023-12-13
BrigChurEinsiedeln
世界一の最低賃金の影響
おそらく世界最高の最低賃金を導入したジュネーヴ州の2020年からこれまでの影響をジュネーヴ大学が分析して発表した。2009年に最初の提案が州議会に出されて時は違憲だとして退けられ、2011年、2014年の州民投票では否決されたが、2020年には風向きが変わり、導入されることになった経緯がある。当初は23フランだった最低時給は現在、月収4400フランに相当する24フラン32になっている。雇用者団体FERは労働市場に悪影響を与えるとして、一貫して反対しているが、分析結果は、悪影響は限定的だなっている。特に低賃金の業界、飲食業、ホテル、理美容、清掃などでは失業率に目立つ影響は出ていない。年齢層では25才以下の被雇用者では、最低賃金が無い場合に想定される失業率よりもわずかに失業率は高い。雇用者にとって魅力のある低賃金の低資格の若者を雇用できなくなったことが原因だ。しかし、賃金が保証されることで魅力を増した労働市場に若い人が増えている。FERは、低資格の労働者が高資格と同様の賃金を手に入れることで賃金が上昇スパイラルに入ることを恐れている。これは特に、利潤の低い業界では雇用者にとって圧力となる。また、若い人たちに人気の典型的な夏のアルバイトの雇用は抑えられている。これは、若い人たちの職業経験にとって残念なことだとFERは表明している。さらに、高賃金の魅力により学業を早めに切り上げ、職探しをする人が増えることが失業率に悪影響を与える懸念もあるとされる。2023-12-09
ジュネーヴ州最低賃金Université de GenèveFER
公共交通プリペイ割引
公共交通業界の共同体であるAlliance SwissPassがいわゆるプリペイ乗車券1/2tax Plusの発売を開始すると発表した。これまでGA全線パスと1/2Taxパスの2種類の割引パスがあったが、これはその中間を狙ったものだと見られる。三種類あり、1000フランの残額が800フランで買えるものと、2000フラン分が1500フランで、3000フラン分が2100フランで手に入るものがある。その他、25才以下には600フランで1000フラン分がチャージされるものがある。運賃の他、自転車輸送、等級変更などあらゆるサーヴィスに使うことが出来るとされている。12月12日に発売が開始される。2023-12-06
Alliance SwissPassGA1/2tax Plus
高いチューリヒ
Economist Intelligence Unitのランキングによるとチューリヒは順位を5あげて、シンガポールと並んで世界で最も生活コストのかかる都市とされた。第三位にはジュネーヴがニューヨークに並んだ。最も直接の原因はフラン高だとされている。世界から高資格労働者が集まるチューリヒでは住宅の需要が強く、住宅費は上がり続けている。更に、サービス料金もコスト高の要因だと消費者保護団体KonsumentenschutzのSarah Stalderは話す。医師や歯科医師の診察料、公共交通、託児料、映画入場料、理髪料、フィットネスジムも全国平均よりはっきり高いという。また、店舗などの賃貸料も高く、それが価格に反映されるが、高収入の住民が多いため、消費は抑えられない。このランキングの最下位はダマスカスで、順位を最も下げたのはロシアのモスクワとサンクトペテルブルクだ。2023-11-30
EconomistKonsumentenschutzEconomist Intelligence Unit
狼駆除許可
連邦環境局Bafuは各州から出されていた狼射殺の13件の許可申請のうち12件を許可した。Graubünden, Wallis, Vaud, St. Gallen並びにTicinoの各州が申請していた。現在、32の狼の群れが確認されているが、そのうち12の群れを全滅させる計画で、12月1日から来年1月31日までの猟が許可されている。2022年に狼に襲われた家畜の数は1480に上り、山地農家ではヒツジやヤギの保護が課題となっている。山岳地帯で狼を見つけるのは非常に難しいとされ、Bafuは期間中に全頭を処理することは難しいと見ているが、狼への威嚇効果もあるとして許可を出したとしている。しかし、効果が確認されるまでには数年が必要だと見られる。これに対して狼保護団体CHWolfとAvenir Loup Lynx Juraはこれが野生生物の保護を謳ったベルン合意の精神に反するとして、ヨーロッパ議会に不服申請をした。2023-11-30
SRFBafuAvenir Loup Lynx Jura
初の積雪で混乱
今日、殆どの地方人が最初に目にしたのは雪景色だった。この冬初めてのまとまった降雪によって、各地で混乱が起きた。ベルンでは複数の路線で電車の停留所が使用不可能となり、州警察は86件の事故処理に大わらわとなった。ソロトゥルン州では35件の交通事故が記録され、4人が負傷した。シュヴィーツ州では三輪自動車が乗用車と衝突して、運転者が重傷を負い、病院に運ばれた。グラウビュンデン州Davosの雪と雪崩の研究所SLFは二番目に高い警報4を発令した。同州では雪崩の危険性が非常に高まっている。2023-11-30
SRF公共放送20Min.新聞SLF
病院でマスク着用義務
USBバーゼル大学病院は患者と接触する可能性のある訪問者へのマスク着用義務をこの月曜日から実施している。現在、病院にはコロナウイルス感染のために43人が隔離病棟に入院している。下水の検査では、2022年3月の最高値を100%として、11月3日には54.3%まで上昇している。同じバーゼルのClaraspitalも患者と接触のある従業員と軽い症状のある人ににマスク着用と手の消毒を義務付けている。バーゼル地方州の州立病院Kantonsspital Basellandではまだ公式には発表されていないが、風邪の症状のある人には着用が義務付けられている。アアルガウ州の州立病院Kantonsspital Baden、チューリヒ大学病院Unispital Zürichでもマスク着用が義務となっている。ベルンの大学病院Inselspital Bernとサンクト・ガッレンの州立病院Kantonsspital St. Gallenでは風邪の症状のある人にマスク着用を求めている。各地で医療センターを運営するMedbase Medical Centerでは風邪の症状のあるすべての人にマスク着用を求めている。ヴォ―州の大学病院Centre hospitalier universitaire vaudois (CHUV)、チューリヒの小児科病院Kinderspital Zürichでは6歳以上の人に, ツークの州立病院Zuger Kantonsspital,シャッフハウゼンの州立病院Kantonsspital Schaffhausenでも風邪の症状のある人すべてにマスク着用を求めている。Hirslanden-Klinikenに所属する病院では癌病棟でのマスク着用を義務付けている。ルツェルンの州立病院Kantonsspital Luzernでは成り行きを見守るとしている。2023-11-30
USBMedbase Medical CenterHirslanden-Kliniken
玉ねぎ市!
今日は11月の第4月曜日で、ベルン国の非公式祝日、Zibelemärit玉ねぎ市の日だ。恒例通り午前4時半に屋台が開かれ、訪問者が三々五々、集まり始めた。今年は32トンの玉ねぎが用意されているが、他にもNidletäfeliクリームキャンディー, Bäremutz熊の足跡, Magenbrot薬用パンなどの名物が売られる。学校が午前中だけとなっているため、午後には子供たちも街中に出かけ、プラスティックハンマーや紙吹雪で訪問客を襲撃するため、混乱するが、明日のサッカーの国際試合のYBの対戦相手ベオグラードのファン2000人がベルン入りしているために、混乱に輪がかかると見られる。2023-11-27
Zibelemärit玉ねぎ市 Magenbrot
仕事は減り、ストレスは増える
1950年にはスイス人は年間2500時間を俸給のために働いていたが、現在は1500時間に減っている。これは37%の減少だが、時間が足りないと嘆く人は多い。理由は自由時間にできることが増えていることだとGottlieb Duttweiler InstitutsのGianluca Scheideggerは説明する。第二の原因はどれほどの時間をメディア消費に使っているかに気付かないことだ。第三は電子通信手段などの普及で、仕事と自由時間が入り組んできたことだ。更に、世界は何時も何かをすることを求め続けており、怠けることが否定的に見られていることが大きな潮流だ。2023-11-23
Gianluca Scheidegger
愛されるコーヒー
スイスではコーヒーは基礎食品と定められており、連邦は危機対策義務として現在、13500トンを備蓄している。スイス人一人当たり平均で一日、ほぼ2カップのコーヒーを飲むとされ、これは年間538カップに相当する。ドイツ語圏のドイツ、オーストリアでもコーヒーは愛好されており、デンマーク、モンテネグロ、ボスニア―ヘルツェゴヴィナも消費量が多い。トルコ、ウクライナ、ハンガリー、ポーランド、モルドバ、ベラルーシ、スロヴァキアではそれほどの人気はない。ヨーロッパ全体では北欧の消費量が多いが、その中でルクセンブルクがとびぬけた消費量第一位となっている。1㎏のコーヒー豆から83カップが淹れられるとされるが、ルクセンブルクの消費量は1200万キロで、全住民平均で年間一人1556カップを飲んでいることになる、これは一日、ほぼ4カップだ。住民数には通常はコーヒーを飲まないと考えられる子供も含まれており、この数字には注意する必要がある。調査はInternational Coffee Organizationが65か国を対象に行ったもので、絶対消費量ではUSAが最も多く、ブラジル、ドイツに続き日本が4位となっている。カップッチーノ1杯の値段が最も高いのはデンマークの5.2ドルで、カタールとスイスがそれに続いている。日本は2.4ドルほどで、工業国では最も安いクラスだ。最も安いのはアルジェリアの50セントとされている。2023-11-23
International Coffee Organization義務備蓄Denmark The Local
全ての議席確定
10月22日に最初の投票が行われた国政選だが、今日やっとすべての議席が確定した。二回目の選挙が必要となるのは、州代議会議員の当選条件が過半数の得票となっているためで、様々な駆け引きが行われた後に二度目の投票となる。最初の投票では右派ポピュリストのSVPが大きく得票率を伸ばし、国民議会の議席を増やしたが、今日の投票ではMarco Chiesa一人を除き、SVP候補者は全員落選した。これまで唯一の無所属州代議会議員だったSchaffhausen州のThomas Minderは12年の任期の後、議席を失った。国会小院の最終的な勢力図は伝統的な中道政党MitteとFDPが支配的なものに落ち着いたが、国民議会で議席を減らした緑のリベラル党GLPのTiana Moserと議会副議長のLisa Mazzoneを破ったジュネーヴの市民団体MCGのMauro Poggiaがそれぞれ議席を獲得したのが目新しい。2023-11-19
州代議会Thomas MinderTiana Moser
国境超えスキー、また中止
スイスの最も有名な観光地Zermattがスタートで国境を越えてイタリアのCerviniaがゴールのスキーコースでのワールドカップ滑降競技が先週末の男子に続き今週の女子も二日続きで悪天候のためにまた中止となり、2年続き、8回続けてのデビュー延期となった。来年も試みを続けるかどうか、これから大きな議論となると見られる。2023-11-19
ZermattCerviniaMatterhorn Cervino Speed Opening
高速道路シール電子版
高速道路利用シールAutobahnVignetteが12月から電子版でも発行される。これまではフロントガラスの内側に張り付けて使うものだったが、これからは自動車ナンバーと紐つけられた電子利用券が利用できる。今年8月から入手できたものだったが、大多数はシールを既に張り付けており、今年の分の利用は当然、僅かだった。12月から有効になる2024年電子シールは2025年1月末まで有効だ。料金はこれまでと同じ40フランだが、民間販売者もおり、そこではより高い価格が設定されている。公式サイト、連邦のVia-Portalでオンラインで購入できるが、その際、車両タイプと自動車ナンバーを登録しなければならない。領収書を希望する人はさらにメールアドレスを知らせる必要がある。2023-11-16
AutobahnVignetteVia-Portal
統合後初の決算、UBS
銀行UBSはCredit Suisse完全吸収後、初めての四半期決算を発表し、2億5500万ドルの赤字となったことを明らかにした。Credit Suisseの吸収コスト調整後では8億4400万ドルの黒字となり、税金などの調整後の決算は7億4800万ドルの赤字となる。Credit Suisseをめぐる状況は落ち着いており、資金流入も再び始まったとされている。管理運用している資金は5兆3730憶フランで、6月の5兆5300憶フランから減少した。連邦の意思であるCredit Suisseの買収という事態を受けて呼び戻されたトップのSergio Ermottiは決算に満足しているとして、UBSはさらに安全になるだろうと話した。2023-11-09
UBSCredit SuisseSergio Ermotti
完全復旧は来年9月、Gotthard鉄道トンネ、
8月10日に起きた脱線事故のために大きく損傷したGotthard鉄道トンネルについて、損傷が考えられていた以上に大きく、通常運行への復旧は2024年9月になると連邦鉄道SBB総裁、Vincent Ducrotが発表した。6㎞の区間が全面的に入れ替えられる必要があり、工事は一日20mが限度だとされる。費用は1億3千万フランと見積もられ、法律では運転者の所属する事業者が負担することになっており、貨物子会社SBB Cargoが負うことになるが、事故の原因となったと考えられる破損した車輪の製造会社Transwaggon AGにも費用負担の責任があるかどうかなどの審議には1年以上かかるとされ、運行復旧後も問題は続くと見られる。安全調査機関Sustでは車輪の破損の原因が金属疲労による疑いがあるとしており、SBBはレールにそのような兆候を探知するセンサーを設置することを検討しているが、このような装置は信頼性がまだ低く、判定間違いが頻発するとされている。2023-11-02
Gotthard鉄道トンネルSustTranswaggon AG
遺伝子操作決定先送り
連邦政府は遺伝子操作についての決定を2025年に先送りした。政府の発表は、問題は非常に複雑で、EU委員会の提案を精査し、スイス独自の観点で制度に組み込むためには現時点ではまだ議論が不十分だとしている。EU委員会の提案は、遺伝子組み換えの作物が、未知のDNAを含まない限り、許可の審査を行うというもので、審査に合格したものは在来の作物と同様に栽培、販売が認められるとされる。EU委員会は決定を2024年6月にも行いたい考えで、ヨーロッパ会議の環境委員会と農業委員会が既に審議を始めており、実現は現実的だと考えられている。議会分科会のCouncil Working Party on Genetic Resources and Innovation in Agricultureも集中的な審議を始めており、年内に更に4回の会合を持つとしている。EU加盟国に取り囲まれている小国、スイスにとってEUとの同時の決定は望ましいもので、2025年にモラトリウムが期限切れになることと併せて、早期の決定は意義あるものだと考えられる。2023-11-02
遺伝子操作EU委員会Council Working Party on Genetic Resources and Innovation in Agriculture
連邦議会選挙
今日行われた連邦議会、大小両院の議員選挙で、調査会社Gfs.bernによると、大院Nationalratでは最大会派の右派ポピュリストSVPが予想を上回る得票の伸びを見せ、8議席を追加し、61議席に達することになると見られる。第二勢力のSP社会民主党は僅かに票を伸ばし、1議席増の40議席となる見込みだ。一方、4年前の選挙で大きく伸びた環境政党、緑の党と緑のリベラル党はともに後退し、それぞれ6と5議席を失い、22議席、11議席となる。第三勢力の座を巡って激しく競うカトリック中道右派のMitteは2議席を伸ばし、経済政党FDPを1議席差で追い越すと見られる。2議席を持っていた労働連帯PdA/Sol.は議会から消えることになる。定員46の国会小院の州代議会では最大会派Mitteが現時点では9議席で同数のFDPと並んでいる。絶対多数票獲得が当選の条件のために、今日の投票で決まらなかった19議席は決選投票に持ち込まれる。同時に行われた各州の住民投票では、Uri州ではいわゆるエネルギー法が承認された。これは可能な限り少ないエネルギーで冷暖房が出来る建築を義務つけるもので、新築だけでなく既存の建築物も基準に沿って改築することが求められる。新築の場合は石油やガスを使う冷暖房設備は禁止される。2023-10-22
Gfs.bernSVPMitte
秋?!
ヨーロッパでは一昨日、天気が変わり、一気に秋となったが、スイスでも標高1300mの地点で初雪が観測された。農家は冬の備えに忙しくなるが、公共放送SRFの天気予報ではこれは10月としては普通の気候で、温かさはまた戻ってきて、週の半ばにはフェーン現象の影響のあるところでは気温は22、23度まで上がり、夏日となる可能性もあると予報している。一方、アルプスの南、Ticinoでは雨が降り続いている。2023-10-16
SRFTicino
新見学者センターCern
ジュネーヴのCern欧州原子核研究機構は新しい見学者センターを開設した。Science Gatewayという名称で、興味をそそり、批判的な考え方を促進する目論見だ。開所式に参加した連邦大臣Alain Bersetは、科学は持続的な未来への鍵だと話し、Cern総裁で物理学者のFabiola Gianottiもそれを強調した。センターは年間最大50万人の見学者を受け入れることが出来るとされ、透明な橋で結ばれた巨大な筒型の建物は、地下の27㎞の実験装置を想像させる。分子加速実験設備は14億年前と考えられる宇宙の誕生時の状態を探る目的を持ち、ほぼ光速で分子をぶつけ合う瞬間を観測する。2023-10-12
CernScience GatewayFabiola Gianotti
ジャガイモにも暑すぎた
今年の夏はスイスでも記録的な高気温となったが、農業ではその恩恵を受ける作物と損害を受ける作物で明暗が分かれた。最も恩恵を受けたのはワイン葡萄で、記録的な品質のブドウが収穫され、最良のワインの年の一つになる。一方、ジャガイモは収量が少なく、小さなものが多いため、農家の収入は減ると見られる。今後もジャガイモの栽培を続けるためには、高温に適した種を選ぶ必要がある。連邦の農業試験機関AgroscopeのPatrice de Werraは、ジャガイモ農家の終わりはゆっくりと近づいていると、この3年間続く不作による大きな損失について話す。定説では5年間に3または4年の豊作の年があることで農業は立ち行くとされ、今後3年間は豊作であることが必要だが、気候予測はそうは言っていないと説明する。対策には二つあり、盛夏にスプリンクラーで潅水することが一つだが、高温による蒸発はその効果を小さくする。ジャガイモは30度以上になると芋をつくらないため、品種を高温と乾燥に強いものに変えることが第二の対策だが、病害に対する耐性も考慮する必要があり、発見と改良には長い時間がかかる。また食品工業向けに加工に適した品種を開発する必要もある。農家もジャガイモ栽培を続けるために努力を投資を続けているが、80品種程あるジャガイモのどれを選ぶかは難しい課題となっている。ジャガイモは高温を好まないという事実を認識することがまず必要で、200年後にもまだスイスでジャガイモを育てることが出来るかと問わなければならない。2023-10-12
Swiss Wine PromotionSwissPatatAgroscope
Olma開幕
東スイス最大そして農業関係ではスイス最大の見本市Olmaが今年もSt. Gallenで開幕した。1943年に始められた見本市はコロナの年2020年を唯一の例外として毎年、開催されている。今年は同地方出身の連邦大臣Karin Keller-Sutterが開幕に出席し、Olmaはカレンダーの定位置を占めており、東スイスが誇りにすることが正当なイヴェントだ、と挨拶した。今年のモット―は「町が村と出会う」で、今年のゲスト州は47年前以来3度目のチューリヒだ。2004年までは農業と乳業の見本市と呼ばれていたが、その年の入場者数が現在も記録として残っている。チューリヒ州は160本の木と灌木でチューリヒ人の庭の家族として生活と経済の立地をアピールする。見本市協会会長のChristian KünzliはラヂオSRF1に、コロナ危機がひとまず終わっての開催について、今年は多くの訪問者が見込まれ、BernとLuzernに並ぶ大規模見本市は非常に良い数字を出しており、中小の催しも肯定的な見込みが立っていると話した。コロナ危機のシャットダウンの3日前に任命されたOlmaの支配人Christine Boltは今でも危機態勢にある。見本市会場は空のまま、数か月を過ごし、経済的な困難は厳しかった。高速道路を跨ぐ会場の建設の資金4000万フランに目途は立たず、救済策として協同組合を株式企業とした。市と州が援助したのはもとより、個人、見本市展示者、企業もせっせと株式を買ったが、まだ1000万フランが不足している。Boltはこれからも宣伝に駆け回らなくてはならない。2023-10-12
OlmaKarin Keller-SutterChristine Bolt
賃上げ、Migros
スイス最大の雇用者で小売り最大手のMigrosが2.1から2.5%の賃上げを発表した。2.2%以下の賃上げ率の従業員には一時金が支払われるとしている。接客業界に所属する企業は昨年の労働組合との賃金交渉に沿って最低賃金と指標給料を引きあげなければならないことになっているが、これは既に行われているとMigrosでは発表している。賃上げは交渉相手との建設的な話し合いの結果だと発表はしているが、全国的なMigros従業員の組織LaKo、商業労働組合、精肉労働組合はこの賃上に満足を表明している。Migrosは今年も既に2.0から2.8%の賃上げを行ったが、物価上昇率が2.8%であることから、さらなる賃上げをする必要が出てきた。賃上げによって営業コストが上がったために、今年の企業利益は3分の1減少した。ETH連邦工科大学チューリヒの景気研究所では今年の物価上昇率を2.2%と予測している。2023-09-29
Kunuku Migros 職務別給与ETH
聖職者の性的濫用
カトリック教会の聖職者による性的濫用は世界的に問題となっているが、スイスでもそれが広く行われていることが報道され、教会ではその対策に苦慮している。混乱は大きく、その調査を誰がするかについてだけでももまだ意見が分かれている。この問題についてはカトリック教会内では既に長く知られており、訴えも起こされているが、教会はこれまでそれを抑え込むことに努めるばかりだった。最近70年間だけでも1000件以上の事例が明らかになっており、神学者で教会統計に携わるUrs Winterは離脱者が増えていると証言する。被害者の39%は女性、56%が男性で、5%前後で性別は不明で、4分の3が未成年者だ。被疑者のほとんどが男性で、これまでは多くの事例が解明されず、隠蔽され、ごまかされ、無視されてきた。ローマ・カトリック教会の依頼によって行われ、各司教区の資料が初めて調べられたUniversität Zürichチューリヒ大学の先行調査ではじめて具体的な事例数が明らかになった。匿名のG.A.として発表されている性的濫用の前歴がある司祭の例では教会の責任者の対応の稚拙さが指摘されている。彼による濫用は1950年代以来、少なくとも67人の子供に対して行われたとされており、二度の刑罰も受けていた。教会はそれに対して教会内での彼の雇用に尽力し、複数の教会で聖職者としての職を得ていた。また、被害者を救う代わりに、口止め金を払うなどしていた。司教区はこのような場合、ローマの教会会議に報告する義務があるが、慣行としてこれは行われないことになっている。先行調査はまた、カトリック教会の核心的、感情的な問題、聖職者の独身義務を含む性道徳、懺悔と赦しなどのテーマが性的濫用の予防の妨げになっていると分析している。また、スイスでの調査が外国に比べて大幅に遅く、氷山の一角が明らかになったばかりだと指摘している。調査は2024年から2026年にかけて続けられることになっている。2023-09-23
Urs WinterUniversität ZürichKatholisch.de
工事一時中止、Gotthard第二トンネル
9月12日にに起きた中間天井板の崩落のために交通止めとなっていたGotthard自動車トンネルが15日に復旧したのも束の間、建設中の第二トンネルの工事中止が報道された。工事の振動によって第一トンネルの天井板にひびが入った可能性があると連邦道路局Astraや専門家は説明している。損傷現場に最も近い箇所の工事は中止されるが、掘削工事は続けられると発表されている。今後、工事によって小さな地震が起きた可能性について調査がなされる。2029年の開通が予定されているトンネルへの時間的、経済的な影響はないと発表されている。2023-09-17
GotthardトンネルAstra
連邦憲法175年
9月12日、スイス連邦の憲法は175回目の誕生日を迎え、国会議場で音楽、講演、お笑い芸などを交えて祝われた。国会大院Nationalrat/Conseile national議長、Martin Candinasの開始の鐘が鳴り終わるのと同時にお笑いコンビGilbert&Olegが儀式の司会を始めた。国会両院の議員の他、地方政府の代表、各国の大使、近隣各国の政府代表者など、更に、連邦憲法裁判所の総裁も出席した。議場の中央に設えられたガラスケースの中には、いつもは連邦所蔵館にある憲法の原本が置かれ、175年間、守られてきた連邦の統一と民主主義が称えられた。2023-09-17
Nationalrat/Conseile nationalGilbert & OlegConstituziun federala
外国人抜きでは生きられない
資源の乏しいスイスは豊富なノウハウによって生きることを強いられているが、そのイノヴェーションの多くの部分が外国人によってなされていることは一般には認識されていない。1970年に外国人の人口に占める割合を10%に制限する発議がなされ、良心と経済的興味の狭間で大きな論争となった。結局、この発議は否決されたが、移民問題は今も残っている。シンクタンクAvenir Suisseの最近の調査によると、外国人または外国出身者のイノヴェーションへの貢献は人口比よりも大きい。今日、典型的なスイス企業と考えられているもので外国人によって起業されたものは少なくない。Nestlé, Roche, Novartis, ABB, Lonza, SikaやSwiss Reなどがその代表例だ。外国人が全人口に占める割合は26%だが、就業者では32%だ。起業数では外国人によるものが40%近く、スタートアップでは50%、企業価値が10憶ドルを超える企業の78%が外国人によって起こされている。更に、特許出願数に基づくと、発明の37%、研究の52%が外国人によるものだ。教育機関でも教授の50%、数学、情報科学、自然科学、技術の学位所得者の74%が外国人だ。統計はスイス国籍を持たない人だけを対象としており、移民の背景を持つ人は数えられていない。経済歴史学者のBernhard Ruetzは、スイスのような小さな経済では外国人は非常に重要で、他の国とは違い、資格のある移民が多いと話す。高等教育機関会議の総裁Astrid Epineyは、あらゆる国が国際的な交流を必要としており、特にスイスは国の規模に比べて多くの優良な教育機関を有していることで、その必要性は高いと考える。Avenir Suisseは第三国(EUやユーロ経済圏以外)からの高学歴の人への門戸をより広げることを推奨しており、Start-up-Visaの導入を提案している。政治も既に長く、移民法の適合化を議論しているが、なかなか先に進まない。2023-09-15
Avenir SuisseBernhard RuetzAstrid Epiney
現状満足、将来不安
世論調査会社GFS.Bernと民主主義シンクタンクPro Futurisの6000人を対象とした抽出調査で、直接民主制を支持する意見が強かったが、未来について悲観的な見方も多かった。ポピュリズムを行うのは他の陣営だというのが何れの立場から見ても根底にある考え方だ。政治的に良い考え方よりも声高に扇動して、注目を集めることが優先されていると感じる人が多い。社会の多極化も多くの人が感じており、妥協することのできない小さなグループの対立が分断を作り出しており、立場を超えた多数派の妥協が難しくなっていると考える人が多い。このような意見を持つ人は保守右翼SVPの支持者では70%と最も多いが、中道政党の支持者でも64%となっている。左翼政党支持者ではSPが59%、緑の党が56%となっている。GFS.Bernの共同責任者Urs Bieriは調査がスイス国籍を持たない人、14才以上の未成年者、注目されることの少ない低学歴の人も対象としており、新しい試みだと説明する。調査は連邦憲法制定175周年を視野に入れて行われ、200周年に向けての正しい道を探ることを主要な目的として行われた。政治的右翼でも85%が民主政治に参画できることを肯定的に捉えており、少数派の参画可能性が81%、連邦主義についても71%で、肯定的な意見が大多数となった。このように政治制度には肯定的だが、実際の政治には48%が不満を表明している。回答者の10%程度が支持する政党はないと答えており、そのうち74%が政治に不満を持っている。SVP支持者では3分の2、SPと緑の党の支持者の3分の1が不満だとしている。右派支持者の90%が政治に関心があるとしているが、政治の解決策を提示する能力が弱いと考えており、80%が問題解決能力に疑問を呈している。政治の結果については59%が好意的に見ている。71%がポピュリズムが支配的だと感じている。今後、年金制度や気候変動について政治が間違った対応をすると危惧しているのは48%だ。貧富の差についての不満は大きいが、機会平等が実現することは不可能だと感じている。この意見は経済政党FDP支持者を除き、左右を問わず多数派となっている。ロビイストの力が強く、富裕者や経済界の政治への影響が大きいと緑の党、SP、SVP支持者は認めている。SVP支持者の85%はメディアの独立性は信じていない。回答者の多数は障碍者の政治への参加についての態度をはっきりできないでおり、42%は現状を肯定的に見ている。2022年のスイス在住者の外国人の率が26%だったが、52%がスイス国籍を持たない人の投票権に否定的だ。現状への安心感や変革の可能性を感じておらず、スイスの政治制度が良い方向に変わると考えている人は4分の1だ。全体的には現状に満足している人が多数派だが、将来については不安を感じてい人が多数派だが、国民投票や発議権により自らの手で政治を変えることが出来るのは良いことだと考える人も多数派だ。2023-09-06
GFS.BernPro FuturisSVP
消えるCredit Suisse
Credit Suisseの買収合併の処理のためにUBSのCEOとして呼び戻されたSergio Ermottiは二つの世界的規模の銀行を一つにするという、世界的に見ても例のない大きな使命を負わされている。Credit Suisseの状態は思わしくなく、スキャンダル銀行と言われたUBSへの信頼を取り戻した業績のあるErmottiがこの使命を果たせる唯一の人物だと判断された形だ。彼はCredit Suisseの存続をその名称とともに終わらせることを決意した。それに伴い、3000の職場が失われる。新聞NZZの経済編集者André Müllerは、これは小さな歩幅の政策だと解釈する。この決定によって好意をもって受け入れられると考えられる。Ermottiの仕事はこれまでうまく行っており、それを裏付けるように、UBSの業績データは向上している。2023-09-06
Credit SuisseUBSSergio Ermotti
射撃訓練義務
スイスでは射撃訓練が義務で、今年はおよそ12万人が該当する。8月31日が最終期日で、機会を逃した人は後日、訓練を行わなければならなず、義務を果たさなかった人には1000フランまでの罰金が課される。訓練は軍ではなく、民間の射撃協会で行われ、連邦から補償金が払われる。訓練の目的は武器を扱う際の安全性で、実際の場合の命中率を高めることも勿論、目標だ。命中率が合格点に達しなかった場合は、自費で弾薬を払い、やり直さなければならない。一発の価格は0.5フランだ。義務射撃の前に弾丸を買い練習する人もいる。ウクライナ戦争で、訓練に使われるのと同じような銃で、実際に戦いが行われていることについて実感を持つ人は増えてはいないという感触を射撃協会では持っている。訓練は射撃協会にとっては重要な収入源で、1700の長銃協会と500のピストル協会が訓練を受け持っている。義務射撃訓練は折に触れて政治左翼の批判の標的になっているが、義務でなくなった場合には訓練を受ける人は減ると考えられるが、意義があると考える人は少なくない。2023-09-01
スイス軍Compagnie des Mousquetairestvsvizzera.it
農家、後継者不在
Ticino州では最近の20年間に450の農家が廃業した。2000年に比べておよそ30%の減少だ。理由は何処も同じ、農家の高齢化と後継者の不在だ。年金年齢を過ぎた農家には連邦からの助成金が打ち切られ、農家の経営は不可能になる。農家が閉じることは地域に様々な問題が残ることを意味する。経済的だけではなく、放牧地の管理も大きな問題で、一年のうち8か月を過ごしていた数十頭の家畜が入らなくなった草地には森が張り出してくる。ベルンにある小農家の団体には廃業したい農家と農業を始めたい人が登録しており、現在、その数は30と150だ。この数字だけを見ると希望がありそうに見えるが、全スイスで廃業する農家は実際には毎年、500前後あり、大規模農家が廃業した小農家を吸収しているのが現状だと責任者のMirjam Bühlerは説明する。農地の規模は現在、平均20ヘクタールで1980年のほぼ倍になっている。この危機的な状況の中にも希望を持たせる例もある。Cattoで昨年、16頭の乳牛を飼育する30ヘクタールの農家を受け継いだ28才のFilippo Buttiは6年間の試験的契約を結んだ。本契約はその後に行われる。農家を引き受けるにあたり、州からは7万フランの助成金が払われ、20万フランの初期投資に大きな助けになった。連邦からも助成はあるが、これは後に返済しなければならない。このようにスタートがうまく行くのはまだ例外で、小農家の経営の不安定さは今後も問題であり続ける。2023-09-01
Ticino小農家の団体Filippo Butti
Juraの家畜見本市
Jura州のReconvilierで9月3日と4日に開かれるfoire de Chaindonは400年の歴史を持つ家畜見本市で、牛馬から鶏まであらゆる家畜類を扱う。初日はトラクターのジムカーナ、農機具展示会、各種のパフォーマンスなどが行われた後、教会で開会が宣言され、この見本市の歴史について歴史学者Laurence Martiが著した本の紹介が行われ、さらに豚のパレード、熱気球の処女飛行その他の多数のプログラムが予定されている。二日目は朝5時30分に見本市が開会され、500近い出展者が農業機械を披露し、牛と馬の市、小動物の市が開かれ、7時には小学校でのパフォーマンス、高校での州警察のイヴェントが行われ、8時から本格的に見本市が開かれる。2023-09-01
foire de ChaindonLe MatinLaurence Marti
記録続出の夏
民間気象情報会社Meteonewsによると今年、2023年の夏は観測開始以来、3番目に暑い夏になる。前回の記録的な高温の夏、2003年には8月前半に高気温が続いたが、今年は8月12日に始まった。 GeneveとNyon/Changinsでは最高気温が30度を超す日が15日、続いた。最高気温が観測されたのは24日で、20の観測地点で史上最高気温が記録され、Geneveで最高の39.3度となった。連邦気候局Meteoschweizによるとこれはアルプス北側で観測された最高気温だ。6月にも高気温の日があり、Zürich-Klotenで36.5度が観測された。スイス全国の平均では1864年に観測が始められて以来、5番目に暑い夏(6月から8月)で、1991–2020年の平均を1.9度上回った。0度高度も記録が更新され、8月20日から21日にかけての観測では海抜5298mとなり、2022年7月25日の5184mをはっきりと上回った。局地的な大雨はあったが、降水量は平年を下回った。しかし、この数日に予想される激しい雨により差は小さくなると考えられる。6月は特に降水量が少なく、1991–2020年の平均の50%を下回り、30%を切った地域もある。85の観測地点では観測史上最低の6月の降水量となった。7月は多くの地方で降雨量が平均を上回ったが、ジュラ山脈沿いやレマン湖地方では30から40%の少雨の月となった。風速でも記録が更新され、6月22日にレマン湖岸のSt-Prexで時速135㎞が記録された。また、La Chaux-de-Fondsでは7月24日に時速217㎞のDownburstと見られる強い風のために死傷者がでて、家屋、樹木、送電塔などに大きな被害がでた。夏の終わりまでまだ数日あるが、日照時間は大多数の地方で長年平均を既に上回っているが、2022年の記録は下回りそうだ。2023-08-26
MeteonewsNyon/ChanginsSt-Prex
RolexがBucherer買収
世界最大の高級時計企業Rolexが世界最大の高級時計宝飾チェーンBuchererを買収すると発表した。買収価格は40から50億フランと推測される。RolexもBuchererも情報公開に積極的ではないが、今回も詳細なデータは発表していない。両企業の関係は以前から緊密であり、販売網を持たないRolexにとって世界に100店舗を持つ家族企業Buchererを傘下に持つことには大きな意味があると評価されている。会社所有者Jörg Buchererは現在84才で、子供はおらず、後継者となる近親者もいないことから、売却を決心したものと見られる。Luzernに本店を持つBuchererの名前は変えないとされているが、Rolexはその拡充に大きな投資をすると見られている。最終購買者と直接の関係を持つことで、ブランドの地位を確かなものにすることを狙っていると考えられ、店舗の拡大によって、姉妹ブランドTudorを含むブランドの存在感を強めようとすると見られる。また、これまで販売店に払っていたマージンを倹約することにもなる。2023-08-26
RolexBucherer
Gotthardトンネル再開
8月10日の脱線事故のために通行不能になっていたGotthard鉄道トンネルの一線が8月23日に貨物列車にかぎり再開した。暫定的に一日100本ほどの貨物列車が通行するとされている。旅客列車は、避難経路の大幅な見直しが必要なため、運行は停止されたままになる。順調に行けば、9月29日に再開するとされている。2023-08-26
Gotthard鉄道トンネル
新しい祝日?
国民の祝日8月1日が花火事故もなく終わったが、新たな祝日を設けるべきだという議論が起こっている。テーマは現行憲法の発効日の9月12日で、今年は1848年の制定から175年目の記念の年だ。公式記念ウェブサイトでは「信じられない1848年の物語」として喧伝しているが、大方の反応は大きくいない。8月1日が国民の祝日として制定されたのは19世紀末に、スイス核州が協定を結んだとされる1291年8月1日を根拠として、その600年目の記念の年に民主勢力エリートが力を込めたものだ。制定年が比較的新しいことから、9月12日をその代替えにすべきだという考えが出てきたが、両方を祝日とすべきだという意見もあり、今後、長く議論されると見られる。2023-08-26
国民の祝日スイス歴史百科
アルバニア語に抜かれるスイスドイツ語
半年ほど前からスイスではスイスドイツ語の音楽よりもアルバニア語の音楽が流れることが多くなっている。ポップ音楽界では世界的にも多言語化しているとUSAの調査会社Luminateも報告している。インターネットとストリーミングの普及でポップ音楽も多様化が進み、英語の音楽の占める割合は2021年の67%から56%まで下がっている。スイスではストリーミングで流される英語の歌の割合は61%で、ドイツ標準語は15%、フランス語 8%、スペイン語4%、イタリア語2%となっている。スイスドイツ語は昨年、まだ第6位にあったが、今年はアルバニア語の1.2%に抜かれた。実数では750万ストリーミングで、まだまだ多い。国際的に最も成功しているスイス人歌手Iliraは、アルバニアやコソヴォではまだ音楽工業が整っておらず、多くのミュージシャンはYouTubeやソーシャルメディアで流すことが多いと説明する。また、Spotifyがスイスには編集部が無く、ドイツからのプレイリストが使われていることがスイスドイツ語の歌が国際的に広がらない原因だと見られる。一方、アルバニア人社会は全世界に広がっており、Dua Lipa, Bebe Rexha, Ava Max、Era Istrefiなどの名前が英語やアルバニア語の歌で世界的に知られるようになった。アルバニアの音楽は西ヨーロッパとトルコの影響を強く受けており、アルバニア系のスイスの方言ラッパーEAZは、若い人だけではなく、年配の人も母国語の歌を聴くことに目覚めて来たと考えている。アルバニア―スイスのコメディショーFol Shqip Showの司会者Marash Pulajは、なぜそうなのかは分からないが、アルバニア人社会には多くの才能ある人がいると話す。彼はしかし、国籍や人種には関係なく、何語で歌われているかは大きな要素ではないと考えている。2023-08-14
LuminateIliraEAZ
Freiberger馬のパレード
先週末、Jura州のSaignelégierに5万人の馬ファンが集まった。今回、118回目となるとされるイヴェントは近年、国内外で知られるようになり、外国からの訪問者も少なくなかった。最高潮となる日曜日には地域産の馬400頭が練り歩いた。馬の種はFreibergerと呼ばれるものだけで、ゲスト州のWallisからも100頭の馬と600人が参加した。行列だけでなく、馬の品評会や団体馬術競技も行われた。同じ州のLes Breuleuxに住む連邦大臣のElisabeth Baume-Schneiderも参加して、挨拶の中でスイス軍が毎年、30頭のFreiberger種馬を購入していることを明かし、従順で我慢強く、頭が良く持久力に優れた馬は軍の最良のメンバーだと司法担当の連邦大臣は称えた。ゲストのWallis州執行議員Christophe Darbellayは彼女にWallis州特産の黒鼻羊をプレゼントした。羊は特産の白ワインに因んでPetite Arvineと名付けられているとDarbellayは話したが、Baume-Schneiderはこの若い動物がJura州の名産蒸留酒に因みPetite Damassineと名前を変えられると語った。Jura州政府総裁Jacques Gerberは連邦が農業予算を2%削ることを挙げ、連邦大臣に苦言を呈した。2023-08-14
SRFFreibergerJacques Gerber
凶暴な強風
Neuchatel州のLa Chaux-de-Fondsを24日、凶暴な暴風が襲い、大きな被害がでた。時速217kmの強風は一人の死亡者を出し、40人以上を負傷させ、多数の家屋の屋根を吹き飛ばし、バス停留所、樹木や送電塔を根こそぎにした。4000以上の建物に被害が出て、損害総額は9千万フランと見積もられると州の保険防災機関ECAPの長Jean-Michel Brunnerは記者会見で発表した。375人体制の救助活動が行われ、事態は制御下にあるとされている。この地方の主要な産業である時計、精密時計の事業所にも被害が出ており、森林の被害も1600ヘクタールに及んでいる。電力や通信網はまだ被害の詳細が把握されておらず、まだ感電の危険が残っているとされている。この地方で竜巻が起きた記録はなく、今回の現象もいわゆるDownburstsだと考えられている。2023-07-26
La Chaux-de-FondsECAPDownbursts
電子高速道路シール
スイスの高速道路を利用するには40フランを払って入手したシールをフロントグラスに張り付けなければならないが、この8月1日から電子シールが利用できるようになる。国内では郵便局などで、外国から入国する人は全ての国境検査所で入手できる。2023年のシールを既に貼っている人は2024年用を12月1日から入手できる。これまで検査は州警察の抽出検査と監視カメラで行われていたが、電子シールはナンバー、自動車のタイプ、車両登録番号が登録されており、警察は専用アプリを使い検査を行う。張り付けるのが好きな人のためにはプラスティックシールも存続する。2023-07-26
シール
新しい無政府主義
スイス時計工業の集積地のほぼ真ん中に位置する町Saint-Imierはスイスで唯一の無政府主義労働運動の会議が行われたところだ。Karl Marxの中央集権的な方針に疑問を感じていたロシアの革命家ミハイル・バクーニンはSaint-Imierで1872年に14人の同志とともに反権威インターナショナルを設立した。その150年の記念の年となる昨年、大規模な集会が計画されていたが、コロナ危機などの影響で今年に順延された。今、その集会がこの日曜日までの三日間、開かれ、ヨーロッパをはじめとする全世界から約3000人が参加した。Anarchy 23と名付けられたこのイヴェントの参加者にはキャンプ場が宿泊場として解放され、二つの厨房と四つのバーが協力しており、利用者が決める価格を払う方法で飲食する。また、無料の託児所も開設されており、反体制らしい装いの人々の需要に応えている。150年間には反権力運動自体も大きく変わり、参加しているGeneveの作家、68年世代のDaniel de Rouletは自らをオールドアナルヒョと呼び、この新しい無政府思想にこれほど多くの若い人が惹かれていることに驚きを隠さない。特に新しいのは動物に対する考え方で、ジェンダーのテーマと同様に、考え直しが行われなければならないと彼らは考えている。2023-07-24
Anarchy 23ミハイル・バクーニンDaniel de Roulet
山火事まだ鎮火せず
この月曜日の午後にWallis/Valais州Bitschで起きた山火事はまだ鎮圧されていない。高温と乾燥により乾ききった山林では強い風のために瞬く間に火が広まった。ヘリコプター運行会社Air Zermattの3機と軍のSuper-Puma2機のヘリコプターと150人の消防士が出動して消火に任っているが、これまで100ヘクタールの山林が焼失し、約50人が避難した。鎮火はしていないが、事態は落ち着いたとして、一部の地区には住民が戻っている。山地の急斜面での消火活動は困難で、専門家が召集された。昨日火曜日の夜に雨が降ったが、量は僅かで、火の勢いを抑える効果はなかった。火の広がる可能性はまだあり、数日、数週間は戦いが続くと見られる。2023-07-19
BitschSuper-PumaAir Zermatt
楽天トラベル
ヨーロッパ
海外航空券予約

Lodenローデン コート マント