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homeスイスの愉しみ-スイスニュース2018/19 -過去のニュース検索 - 2019-7-13
ハタネズミ被害に危惧
ジュラ、中部、東部スイスの多数の農地でハタネズミ属の被害が懸念されている。通常は農家の依頼によって出動するスイス唯一の職業ネズミ狩り人Kathrin Hirsbrunnerは道路沿いの緑地を管理するGrün Stadt Zürichの依頼により細長い緑地を調べた。その結果、10本の若いポプラの木の根が食われていることを発見した。この春には同じ場所の400mの長さの緑地で一日で40匹のハタネズミを捕まえた。餌の乏しい冬場に特に木の根の被害が多いという。この捕獲作業が植物の保護に役に立つかどうかは確かではない。ハタネズミは生まれた後35日で生殖可能となり、3週間で8匹前後の子を産む。今年の大繁殖の原因は2018年の温かい秋で、十分な餌を得て多くのハタネズミが冬を生き延びた。ハタネズミの系統的な個体群観測システムはないが飼料栽培研究協同組合AGFFのミズハタネズミの観測にしたがうと、ハタネズミの個体群も大きくなっていると考えられる。被害にあう農家は最悪の場合、総損害を覚悟しなければならないとルツェルン州の職業訓練センターのHeinrich Hebeisenは考えている。飼料作物、穀物、菜種が被害にあう例が多いが、果樹や野菜も被害にある可能性がある。チューリヒ州の模範農家Dominik Bühlmannの農地ではAGFFを毎年、実施しているが今年は250匹のネズミが確認されており、これは2018年の60%増だという。ネズミ罠も警戒され、避けられることが多く、効果は大きくないという。2019-07-13
ハタネズミ属 - Kathrin Hirsbrunner - AGFF
最後の電球メーカー廃業
110年の歴史を持ち、スイス最後の電球メーカーとなったRighi Lichtが廃業に追い込まれた。この20年近く経営に当たっていたのは企業救済者として知られるHans Bornerで、彼は危機にあった会社のためにヨーロッパ中から製造機械を買い集め、再建に努めた。スイスでは2012年に白熱電球が禁止されたが、Bornerは反抗を続けた。生産規模の縮小を続け、決算は黒字に留まってきた。それにとどめを刺したのは連邦政府が出した禁止法の厳格な適用の方針だ。連邦はRighi Lichtだけでなくその顧客にも罰金を課した。それでも経営を続けることが出来たのは、大手顧客SBB連邦鉄道が注文を出し続けたからだ、それも合法的に。Righi LichtはSBBと共同で信号機のための電球を開発しており、廃業が決まった後もSBBは発注を続けた。同じ品質の電球は他にはどこでも見つけることが出来ないからだ。Bornerは電球用ガラスを中国からコンテナー一台分買い入れ、最後の納品分を生産した。SBBはその3000㎞の路線にRighi Lichtの電球を使っており、電球がともっていない場合、運転士はそれを赤信号として認識することになっている。SBBの保有する在庫は5年間は保つとされているが、SBBのスポークスマンReto Schärliは、その間に代替え可能性を見つけなければならないと説明する。LED技術に乗り換えることも考えられるが、信号と分岐器との間の接続部分も取り換えなければなくなり、莫大な投資が必要となる。第二の鉄道会社BLSはSBBから電球の供給を受けていたが、SBBはそれを停止すると通知したため、Righi Lichtに独自に注文をだし、供給を受けることが出来た。鉄道会社はRighi Lichtの再建の大きな後押しとなったとBornerは述懐する。2019-07-13
Righi Licht - Hans Borner - SBB
スイス最大の祭りにドローンショー
1932年6月26日に第一回チューリヒ自動車ショーに合わせて湖の夜のフェストが開かれたたが、戦争のために1939年に中断された。これが1951年にZüri Fäschtの名前で復活したが、1953年に再び行われた後、しばらくは開催されなかった。しかし、チューリヒ市は1976年にこれを定期行事として取り上げその後、3年に一度行われることとなった。1986年にはチューリヒ開基1000年を記念する回が開催され、大掛かりな花火が登場した。この現在、スイス最大の祭りは今年、2019年は40回目の開催となったが、好天にも恵まれ、7月5日からの三日間に過去最高の250万人が集まった。今年、初めて登場したのはドローンショーで様々な色の照明のドローンの編隊が夜空を飾った。しかし、伝統的な花火大会も二回にわたって行われ、目を楽しませた。2019-07-11
Züri Fäscht - Neue Zürcher Zeitung - TeleZüri
チューリヒの年金年齢
65才から80才の年齢層はかつてない活動の可能性を獲得している。職業年金が定着して以来、物質的な豊かさは増し、医学の進歩によって人は長く健康に生きるようになったと高齢者利害団体Pro Senectuteの総裁Franjo Ambrožは説明する。この可能性を意味あることに使いたいと考える人は多く、ボランティア活動をする人、仕事を続ける人など様々だ。Pro Senectute チューリヒ州の高齢と労働の部門Avantageは年金生活開始について企業と被雇用者をサポートしているが、中小企業に取り組みの先駆者が多いとAmbrožは語る。最大の雇用者チューリヒ市は先行計画66 plusをスタートさせ、市の三部門で66から70才までの人の雇用を続ける試みを行っている。 数年前から人手不足に悩んでいるVBZ市交通部だが、定年後も仕事を続けることが出来るかという問い合わせも増えている。収入も重要な要素だが、アンケートではそのランクは5番目となっている。VBZでは定年後の電車運転士は最大で40%雇用が許されるが、彼らの経験を若い世代に引き渡すことは労使にとって最も満足のいく状況だ。 チューリヒ州では2018年末、全被雇用者36400人のうち327人が65才以上だったが、規則は年金年齢を1年以上先送りすることはできないとなっている。市のHuman Resources Management部長Daniela Eberhardtは66 plusは人手不足を緩和することはできるが、解消はできないとし、労働力の確保で重要なのは仕事と家庭、なによりも健康管理との両立が確保されることが重要だと説明する。スイスでも高学歴の人と自由職の人が長く働き続ける。 その一方、チューリヒ市職員は58才で年金生活に入ることが可能だ。2017年には837人が定年前に退職し、年金年齢まで働いた人は173人だった。早期退職は、パートナーが既に年金生活に入っている人などにとって考慮に値する選択肢だ。民間経済でも年金年齢の弾力化は大きなテーマで、とくに年金支給率が年々、下がることが確実な状況では、早期退職と定年を秤にかける人が多くなっている。年長労働者は給与が高く、そのコストとパフォーマンスを考える大企業では解雇を増やす動きがあるが、自分で年金年齢を選ぶことが出来ることが重要だ。まだ多くの人は自分でそれを決めることが出来ない。2019-06-25
Pro Senectute - VBZ - Daniela Eberhardt
Jura州40周年
スイスの最も若い州Juraの誕生40周年を祝う行事が金曜日から3日間の予定で開かれているが、出席を予定していたベルン州議会の代表団は出発直前にキャンセルした。Jura側から安全を保証できないという連絡を受けたことが理由とされている。Jura州はその大部分がベルン州から分離してできた州であり、現在でもベルン州に属するMoutierの帰属問題がくすぶっている。Saignelégierで開かれている祝典には連邦大臣Alain Bersetが出席して、最高潮となった。2019-06-23
Jura - Saignelégier - Alain Berset ウィキペディア
婚姻予約停止
Thurgau州は複数の役所の婚姻儀式場の予約を停止した。教会での結婚式をしないカップルにはHagenwilやArbonなどの城、Kreuzlingの水上要塞、Weinfeldの洗濯家などでの儀式が人気で申し込みが殺到しているのが理由で、予算が減らされたことも影響している。住民登録の責任者Claudia Bernerはこの措置は一時的なものだと説明している。2019-06-22
Schloss Hagenwil - Thurgau -
何時か来る豚ペスト
中国で猛威を振るっているアフリカ豚ペストだが、スイスにも影響が出ている。世界食糧機関によると中国では1億頭の豚が感染して殺処分された。EU各国は豚肉供給が減った穴を埋めようと中国への輸出を増やしている。これがヨーロッパでの価格を引き上げている。食肉加工大手のBellでは30%値上がりした原料を企業努力でカバーしてきたが、限界に達したとして、思い切った措置をとると発表したが、詳細は分かっていない。最近もベルギーで20の感染例が確認されたが、病原菌がヨーロッパに入ってきたのはもっぱら人間の行いによってで、狩猟観光旅行者やランチボックスなどに付着して運ばれたと考えられる。病原菌は野生の猪によって伝播され、それが家畜にうつることで広がり、スイスでも感染例が発見されるのは時間の問題だと見られている。2019-06-19
アフリカ豚ペスト - FAO - Bell
女のストライキ
14日、金曜日にスイス全土で「女のストライキ」が行われた。ヨーロッパで最大の男女格差があるグループに属する賃金を始めとする差別に抗議することが目的だ。1959年の国民投票否決から12年後の1971年に初めて女性の参政権が認められたスイスはこの分野では後進国であり、それまで女性は公職に就くことが州法の規定によりできなかった。今日でも出産、職場復帰、性的暴力など女性の社会進出を阻む問題は少なくない。しかし、1983年には10%だった女性国会議員は今では32%となっており、女性の社会進出は着実に増えている。この動きに反感を覚えるグループも当然あり、このストライキが女性の権利のためではなく政治左派の選挙運動だと捉える人もある。「女のストライキ」は1991年にも行われており、当時ストライキに参加した母親の子供で今回のストライキに参加した人も少なくない。2019-06-16
女のストライキ - -
気候非常事態、チューリヒ
バーゼル市州に続いてチューリヒ州も気候非常事態を宣言した。中道から左派の5政党が共同で提出した動議が採用された。2030年までにCO2のバランスをゼロにすることを目標としている。チューリヒ州では若い緑の党党員が建設執行議員に選ばれており、動きは急になる可能性もある。ベルンの連邦政界でも航空券に対する二酸化炭素税導入に賛成の議員が多数派になっている。スイスの都市のCO2排出量は年々減ってきているが、目標値にはまだ大きな隔たりがある。2019-05-22
チューリヒ州議会 - チューリヒ市議会 - チューリヒ州
年金、国際企業、武器所有
今日行われた国民および住民投票で、連邦レベルではAHV国民基礎年金と税制改革案、武器法改革案ともはっきりと承認された。重要点は国民基礎年金への連邦からの援助が増えること、国際企業への優遇税制が廃止されること、武器の所有には特別許可が必要になることだ。武器法の改革はEUの法律に合わせるためのもので、EUとは揉めたくないスイスの思いが明らかだ。州レベルではベルンの高齢者への社会援助を切り詰める案が否決された。市民政党の強いベルンも社会的連帯を表明した形だ。ソロトゥルン州では法人税率の引き下げ案が否決された。教育への投資を改革しようとするバーゼル地方州のLVB教職員組合の発議は70%を超す反対で否決された。これが今年最後の国民投票で、今後の予定は立てられていない。2019-05-19
Tax Reform and AHV Financing - Nouvelle loi sur les armes - Canton de Berne Aide sociale
狼が吠えると、Wallisも吠える
国会は狼の保護政策を緩める構えだ。スイスでも狼に魅了されながらも恐れを抱く人が少なくない。狼のいるところでは何処でも自然と文明の難しいバランスをとることが求められる。スイスでの生息数は増え続けており、2010年に確認されたのはわずか5頭だったが、2018年には47頭が数えられた。主に西スイスとGraubündenグラウビュンデンに国境を越えて入ってきた動物が増加の原因だ。GraubündenにはCalandaと Trinsの近くに生息する二つの集団がおり、Ticino州にもMorobbiaと呼ばれる群れ、Wallis州にはAugstbordと呼ばれる群れが生息している。狼の移動は速く、2017年には2か月かけずにスイスを南北に縦断した群れが確認されている。問題となるのは家畜が襲われることで、最近の6年で1773頭の羊や山羊が噛み割かれた。被害が特に大きいのはWallis州で、狼保護の法律を廃止することを試みたが、2017年に国会州代院で拒否された。今年、再び国会にテーマが戻ってきており、国会大院で議論が始められる。2019-05-13
スイスの狼集団 - 新チューリヒ新聞 - Augstbord
食べられる紙吹雪、バーゼル
バーゼルのカーニヴァルFasnachtでも紙吹雪が大量にばら撒かれるが、カーニヴァル委員会は来年からこのスイスでは一般にConfetti、バーゼルではRäppliと呼ばれる小さな紙片をコンポスト可能なものと食べられるものに制限することを決めた。今年のカーニヴァルの天気が雨がちで後片付けが大変であったあったことから、ピッコロ演奏指導者のInka Armenflussがこのアイデアを思い付いた。Google検索の結果、ドイツのFetzendorfにあるFetti AGが海藻と米粉から製造していることを発見して、実現可能であることを認め、提言した。カーニヴァル委員会は直ちにテストを行い、このアイデアを歓迎し、導入することを決定した。委員会代表Pia Inderbitzinは、この時代にはカーニヴァルも環境保全に何かするべきだと語り、自らもカー二ヴァリストである市の清掃部長のEmanuel Truebも、集めて燃やす必要がなく、堆肥集積所や庭園にそのまま集めれば、ひとりでに腐食して肥料になると、もろ手を挙げて歓迎している。2019-04-01
Fasnacht - Pia Inderbitzin -
死なない直接民主制
ルツェルン州のSurseeは人口1万人の町だが、中心部の再開発問題が住民の大きな関心を呼んでいる。今年の住民集会には1000人を超す参加希望があり、長年にわたって集会参加者が100人前後だったために、準備は大わらわとなった。会場を射撃訓練施設に急遽設け、二日にわたって集会を開く解決策をとった。二日とも真夜中を過ぎた1時まで6時間にわたって区画整理と農地規則が議論された。参加者は結局583人で、例年に比べると格段に多いが、有権者の僅か8%で、少ないともいえる。住民集会という組織の弱点は常に参加者が少ないことで、有権者の10%を超えることはほとんどない。アアルガウ州の民主主義研究所の集計では同州でおこなわれた住民集会は1600を超えたが、平均参加率は9%を下回り、議題や自治体により参加率は1%以下から45%まで大きなばらつきがあった。いわば組織されたグループの人たちの参加が多く、その他は万年欠席の状態が続いている。そのため研究所の政治専門家Philippe Rochatは参加者の数にだけ注目することの危険を指摘する。しかし、住民集会で案件が住民投票にかけることが決められることはほどんどなく、このような形でも全住民が受け入れることが出来る決定が行われうると考えられる。Surseeでも町執行部の提案とは大きく異ったが、区画整理案がほぼ全会一致で承認された。2019-03-31
Sursee - Zentrums für Demokratie Aarau -
地方選挙結果
今日、地方選挙が行われたルツェルン州では執行議員5人のうち3人が決まった。カトリック政党CVPの前職二人と市民政党FDPの新人が当選し、残りの二人は二回目の投票で選ばれる。同時に行われた州議会議員選挙と同様にSP社民党、緑の党、環境リベラル党の候補が票を伸ばしたが、当選に必要な過半数には届かなかった。バーゼル地方州では執行議員選挙で一回目の投票で5人すべてが決まった。SP社民党のKathrin Schweizerが当選して、SPは4年ぶりの返り咲きとなった。CVP,緑の党、SP,FDP自民党、SVP人民党それぞれ一人ずつの布陣となった。同時に行われた州議会議員選挙ではSVPが7議席を失い、緑の党が6議席、SPが1議席をそれぞれあらたに獲得し、SPはSVPを1議席上回り、第一党となった。2019-03-31
ルツェルン州 - バーゼル地方州 - Kathrin Schweizer
見習い職の給与は?
スイスでは職業学校を卒業すると見習い職に就くのが一般的だが、どれだけの給与が払われているのか。毎年発表される給与ブックスイスは数百ページにわたって全国の給与を掲載している。各地の最低賃金から数千の職業別の平均給与まで給与に関するあらゆる情報が提供されている。ここには見習い職の望ましい給与が地域別に推奨されている。それによると、職種による給与の格差は大きく、チューリヒでは連邦の資格免許であるEFZを取得した若者で、歯科技工士の場合は1年目には500フランが適当だとされているが、コックの場合は1020フランとなる。年ごとの昇給の額にも大きな開きがあり、歯科技工士の場合、2年目には100フラン、4年目には200フラン増えるが、大工の場合は2年目には既に230フラン増え、その後毎年、ほぼ400フランが上乗せされる。給与ブックはしかし、職業生活で重要なのは経済的なことだけではなく、その他にも職業に満足を与える要素はたくさんあると、助言している。チューリヒ州の教育政策と若者相談所の責任者Nicole Cornuは、自分の給与に不満がある場合は、適正給与を参考に交渉することが出来ると話している。さらに、上級の職業教育に進む場合はこれまでの見習い経験を生かすことが出来る分野を選ぶことが重要だとしている。2019-03-25
給与ブックスイス - EFZ - Nicole Cornu
女性と外国人が支える医療、しかし
FMHスイス医療連盟の2018年の医療統計によると医学関係の学部に在籍する学生は2017年には女性2923人、男性1745にんで、master課程には女性1849人、男性1397人が在籍しており、昨年は1000人余りが連邦免許を取得した。しかし、女性の利用専門家の58.6%はアシスタント職に就いており、科長では47.9%、副院長では24.5%に減り、院長はわずか12.4%となる。一方、外国人医療専門家の数は増え続けており、2018年には13266人 (35.4%) が外国人や外国で専門教育を受けた人だった。これは前年比1.3%の増だ。外国人専門家のうちドイツ人は53.8%、イタリア人は8.8%、フランス人は6.7%、オーストリア人は6.1%だ。2018年の医療従事者は37525人で、女性は15982人、男性は21543人で、前年から625人増えた。スイスの医師密度は住民1000人につき4.4人で、この数字は完全雇用者では3.9人となる。これはOECDの平均3.6より高い。近隣国ではドイツで4.2人、オーストリアでは5.1人、イタリアでは4人、フランスでは3.2人となっている。医療科目では内科が22.1%、心理医療科が10.2%、産婦人科が5.1%、小児科が5.0%、麻酔科が4.1%となっている。女性が最も従事している科目は心理医療と小児心理療法科で64.7%、産婦人科と小児科がともに62.9%だ。男性の割合が最も高いのは外科だ。2019-03-20
FMH - -
軍需会社Ruag分割へ
連邦内閣は先週金曜日、かつての国営軍需会社Ruagの分割を具体的に進めることを決めた。2020年からMROと呼ばれるスイス軍の軍需を賄う部門が独立する一方、民間航空と宇宙航空部門は将来的に航空宇宙技術財団になるという方針だ。数年来、問題とされてきたRuagの去就を片付ける決定には2016年のサイバー攻撃が引き金となった。その際にはRuagだけではなく連邦の情報システムにも外部からの侵入があった。情報システムの安全性を高めることと、成長の著しい民間航空部門を民営化することは切迫した内外からの要求だった。1990年代まではほぼすべての事業はスイス軍との関連で行われていたが、今世紀に入ってから企業の形は大きく変わった。今後、連邦はMROだけの株主となることになる。2019-03-19
Ruag - MRO -
Friday for Futureスイスでも盛り上がり
世界各地でかつてない盛り上がりを見せている生徒たちの気候変動に抗議する運動Friday for Futureはスイスでも各地で今日、デモが行われた。最も大規模なデモが行われているバーゼルでは、金曜日だけではなく、週末にも生徒たちが気候キャンプを開く。この動きに押されてバーゼル市州議会は気候非常事態を宣言する声明を可決した。この声明の実効性については具体的なものはまだ見えないが、SP社民党の25才の国会議員Samira Martiは、緊急に対応しなければならない危機に面していることを意識させるためには有意義だと主張しており、国会の次の会期に同様の声明を連邦内閣に要求する動議を提出したいとしている。彼女はまた、あらゆる法案に対して温室効果ガスの追加的な排出を伴うがどうかを精査することを求めている。今日、バーゼルを含め25の都市でデモが行われ、最後のChurでは18時30分のデモ開始が予定されている。一方、デモに参加するために欠席し、数学のテストを受けなかったPayerneの高校生に6段階評価で最低の1が付けられるなどの問題が起きている。生徒たちや親たちは罰を成績に結び付けるのは不当だと抗議している。2019-03-15
Friday for Future - Samira Marti - NauMedis
カーニヴァル大詰め
今日午前4時、真っ暗になったバーゼルの中心部でMorgennstraichのランタンが点灯され、一年で一番素晴らしい三日間とバーゼル人が呼ぶ、カーニヴァルが始まった。2019-03-11
fasnacht.ch - Morgennstraich - Basler Fasnacht
地球温暖化防止のひとつの手段
ジュラ州のMont Terriの実験トンネルではガス発電所などが排出する二酸化炭素を地中に閉じ込める実験が行われている。原理は単純で、掘削された穴の2㎞の深さのガスを通さない岩盤の下に二酸化炭素を溶かし込んだ水をポンプで送るというものだ。このオパリナス粘土層と呼ばれる岩盤はジュラ紀に形成されたもので、スイスには至る所に存在する。Saint-Ursanneの町の近くにある岩盤は一つの塊で、地上近くまで迫っており、実験には最高の条件がある。問題は高圧のガスを含んだ水が岩盤を侵食して、新たな亀裂を作る恐れがあるということだ。ドイツとポーランドでも同様の実験が行われ、問題は報告されていないが、本格的に稼働した場合のリスクとコストは今後の課題として残る。2019-01-21
Mont Terri - オパリナス粘土層 - Saint-Ursanne
医療現場の人手不足深刻化?
スイスの医療現場は外国人専門家への依存が特に大きいが、医師不足に悩むドイツの健康大臣Jens Spahnが同国人医師を呼び戻したいと発言したことで、スイスの医療人員の20%はドイツ人であることから不安が広がっている。医療経済学者Heinz Locherは、道徳的にもスイスは自前で医療専門家を育成すべきだと話し、この動きは起こるべきして起こっていると考える。しかし、ドイツが医師を呼び戻すには医療の職場を魅力的にする必要があると、スイスに追いつくのは簡単ではないとも語る。さらに、病院や老人ホームなどで安い労働力となってきた兵役を代替えする民間労役を、兵士数が不足していることから、連邦は条件を厳しくする方針であることも、医療現場には問題となりそうだ。閣内最右翼SVPのWerner Salzmannは兵役免除の際の良心テストを再導入すべきだと主張しているが、左翼政党や医療機関だけでなく多くの勢力がこの厳格化に反対、または疑問を呈しており、こちらも簡単にはいかないと見られる。2019-01-14
Jens Spahn - Heinz Locher - Werner Salzmann
信者数は最大でも教会の危機
スイスのローマカトリック教会の信徒数は現在、300万人で、過去最高となっている。カトリック教会はスイスでは最も安定した所属者を持つ機関のひとつだと神学者のArnd Bünkerは話す。教会の危機が叫ばれている今、何故、信者が増えているのか?それは移民のおかげだと宗教学者Eva Baumann-Neuhausは説明する。移入者の大きな部分はカトリック信者で、スイスのカトリック信者の38%は移民の過去を持つ。一方、プロテスタント教会は1970年代から半分に信者が減った。プロテスタント国教会信者で移民の過去を持つ者はわずか7%で、自ら教会を組織するプロテスタント信者の移民が多いことも原因だ。最近のローマ法王の堕胎についての発言に反発して教会を脱退した7人のカトリック信者の著名人がいたが、全体では2017年の脱退者は1%に満たない。しかし、絶対数は巨大だが、内心ではカトリック教会から離れている人は増えている。教会での結婚は20年前の半分に減り、洗礼数は3分の1減った。信仰の伝統は断絶の境にあり、次の世代に受け継がれることは既に当たり前ではなくなっている。これまで慣れ親しんだ教会の姿は消えつつあるが、Arnd Bünkerはこれを心配しておらず、社会が変わるのに従って教会も変わらなければならないと考える。Eva Baumann-Neuhausもガラガラするものはガラガラするべきだと表現し、多様性が生まれ、これまでの教会は一つの形に過ぎなくなると考える。彼女は多くの教会人が古い形にしがみついていることを驚き、年寄しか来ないミサが信仰の中心的役割を果たす時代は終わったと考える。教会が危機にあることは疑いがないとBünkerも考えるが、方向性と創造性の欠如が問題だと言い、巡礼旅行、ショッピングモール内の静寂の場所、喫茶店やバーでの共働ワーク席などがおそらく考えられるとする。2019-01-14
Arnd Bünker - Eva Baumann-Neuhaus - ローマカトリック教会
生徒の環境ストライキ
金曜日に学校に行かず、路上に出て抗議行動を行うスウェーデンのGreta Thunbergに倣ってスイスでも世界の環境政治に抗議する生徒たちの運動が行われる。1月18日には全スイスで気候ストライキが予定されている。バーゼルの発議者の一人Philipp Kramerは、非許可欠席を冒しても全ての生徒が参加するように呼びかけている。環境は学校の出席数よりもはるかに重要な問題だとして、Kramerは何らかの処罰も覚悟している。抗議行動は州の教育当局前で予定されており、教育行政担当者との対話が起きることも期待している。教育当局はこの動きを好意的に受け取っているが、非許可欠席は許さないとしており、スポークスマンのSimon Thirietは何らかの処罰があると発表した。2019-01-03
Greta Thunberg - Philipp Kramer - Simon Thiriet
国境越えの通勤電車、やっと実現
ジュネーヴとフランスが1912年に合意していた近郊鉄道が今年12月やっと実現する。12月15日の営業開始が予定されているLéman Expressは州と連邦が資金提供してSBB連邦鉄道が6年前から建設している。ジュネーヴのフランス国境を超えた近郊都市Annemasseからは全人口8万人の半分がジュネーヴに通勤している。市長Christian Dupesseyはこの実現によって鉄道ブームが起きると予想しており、現在35万の年間通算旅客数は400万になると踏んでいる。鉄道線と同時に45㎞の自転車道も新たに整備され、実現のために戦ってきた環境政党の州執行議員Antonio Hodgers は喜ぶ。現在、毎日50万台の自動車が国境を越えてジュネーヴに乗り込んでおり、市の交通は限界に達している。新線は5つの駅を持ち、15分間隔で運行される。州と市の間の交渉には問題はなかったが、フランス側との交渉は、パリの中央政府とも行わなければならず、時間がかかってしまったとHodgersは話す。ドイツ語圏の都市では当たり前の電車での出勤がジュネーヴでも30年遅れで実現されるが、SBBの西スイス責任者Alain Barbeyは毎日5万人が新線を利用してジュネーブ都心に来ると予測しているが、それだけではなくフランス以外からの人の利用も期待している。2019-01-03
Léman Express - Antonio Hodgers - Annemasse
飲んだら乗るな、赤鼻作戦
酒に酔った人を家まで送り届けるサービスNez Rougeは1994年にNPOとして始められたが、今日では殆どのスイス人が知っている。毎年増え続けた出動数は今年35000で、史上最高となった。数千人が自発的に運転者として登録しており、二人一組で利用者を家まで送り届ける。サービスは基本的に無料だが、チップは認められており、団体では1㎞あたり1フランが適当だと考えている。利用希望者から要請を受けた本部はSMSでボランティアと連絡をとる。今年最も利用者が多かったのはAargau州で、毎年利用者が多い12月には毎日サービスを行っているが、他の州では基本的に日曜、祝日だけ活動している。団体総裁のHeinz Fehlmannは、これはタクシー事業ではなく、心の事業だと語るが、各州によって異なる行政の壁を超えるのが最大の難関だと嘆く。交通事故防止に有効なサービスであるため有力なスポンサーがついているが、費用は寄付によっても賄われており、ホームページから寄付できる。2019-01-01
Nez Rouge - -
今日、変わったこと
2019年に発効する様々な規則や制度の変更がある。外国人法:滞在許可の新規や延長の申請をする条件として公共の安全や秩序の尊重が求められる。児童成人保護法:子供と接する職業などを持つ人は児童虐待の疑いが認められる場合には当局に報告しなければならない。これまでは教師や社会福祉士などに限られていた義務が音楽やスポーツの教師、医師、弁護士などに広げられる。道路交通法:これまで70才以上の人に義務付けられていた医師の診察が75才からに引き上げられる。生殖医療法:精子贈与により生まれた人が生物的な父親を知る方法が簡素化される。父性データを80年間保存することが連邦機関に義務付けられる。2001年以来、匿名の精子贈与は禁止されており、18才以上の人は自らの親のデータをEメールを含む書面で機関に問い合わせることが出来る。付加価値税法:オンラインを含む事業者は年間売り上げが10万フランを上回る場合は外国で買い付けた商品についても付加価値税を納める義務が生じる。スイス国内からAmazon.comでショッピングすることは不可能になる。昼休みの洗濯法:SolothurnとAargau 州で11時から12時の間に洗濯機や乾燥機を使用することが禁止される。この時間に電力消費が集中することが理由だ。2019-01-01
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大臣年金を辞退
今年いっぱいで辞任する連邦大臣Johann Schneider-Ammannは大臣の年金を辞退する考えを表明した。記者会見で話したもので、そのカネはおそらく必要としないだろうという発言で、自由民主主義者として出来る限り国家に依存しないことが重要だとの考えだ。連邦大臣は辞任後、歳費の半額、すなわち22万フランを受ける権利を持つ。彼は今後についてははっきりとしたことは話さなかったが、経営者として長い経験を持っており、企業の経営会議のポストは考えられるものだ。二人の子供が受け継いでいる彼の企業は年間、10億フランの売り上げがあり、彼の家族はスイスで最も富裕な300のなかに入っている。2018-12-22
Johann Schneider-Ammann ウィキペディア - -
連邦収集センターの宝物
硬貨、剣、靴、橇、時計、ミキサー、グラス、ゲームカードなど85万点がAffoltern am AlbisにあるNationalsammlungszentrum連邦収集センターに所蔵されている。通貨フラン導入直後の5フラン硬貨、1973年のスイス最初の携帯電話など実質的に社会の変化に影響を与えたものが多い。多くの所蔵物は複数の博物館からの贈与品だが、オークションや蚤の市で手に入れられたものも少なくない。現在も日用品や衣服など、コレクションは増えている。宝物といえるようなものも多く、1970年代まで使われていた霊柩馬車、ヴェルサイユのモードを模倣した18世紀の女性の衣服、フランスで開発されたがスイスでライセンス生産され広く使われた簡易バイクVelosolex(2005年以来、電気版も存在する)、戦時下に応急救急設備として開発された、広げると二つのベッド、机、4つの椅子、食器の入った食器棚になる緊急時セット、Hallbardeと呼ばれる、数世紀にわたってスイス兵に使われてきた槍、1906年にチューリヒで発掘された3000年前、後期青銅時代の金のボール、聖書の場面が刻まれた中世後期の象牙のインク、ペンボックス、1950年代以来、広く使われるようになったが、現在も大きくは変わっていない買い物カートなどだ。2018-12-22
Nationalsammlungszentrum - Velosolex - Hallbarde ウィキペディア
年末募金に570万フラン
2009年にマラリア対策への援助として始められた、公共テレビ、ラジオSRFと募金機関Glückskette幸運の鎖が共同で行う年末恒例の募金Jeder Rappen zählt「どの1セントもだいじ」で、今年は12月15日から21日の間に5'706’310フランが集められた。昨年の600万フランよりもわずかに少なかった。多くの有名人が協力した募金は現在の形では今回が最終回となる。2018-12-22
Jeder Rappen zählt - Glückskette -
Brexit後もBrexit前と同じ
英王国連合がEUから離脱した場合、スイスとEUの間での英国との関係にかかわる協約は無効になる。それに伴って起きる無法状態を避けるために連邦政府は英国と協約を結んだ。これによってスイス人は英国で英国人はスイスでこれまで享受してきた権利を引き続き保有する。新しい協約はEUの人物自由往来の原理に基づいており、英国人はスイスでの居住や就業についてEU市民と同様に扱われ、その逆もまた同じだと連邦政府は説明する。2017年末、43'000人の英国籍の人がスイスに、34'500人のスイス国籍の人が英国に居住していた。英国はスイスにとって世界5番目の輸出先であり、スイスはEU外ではUSAと中国に次ぎ英国からの3番目の輸出先だ。社会保障の権利や資格の認証でも合意しており、現在、両国に居住している両国民は生涯この権利を保有する。Brexit後、人物自由往来協定は効力を失い、両国人は普通の外国人として扱われる。英国とEUの間で離脱の合意が出来た場合は、新しい協約は2021年初に、そうでない場合は2019年3月30日に発効する。連邦内閣はさらに、貿易協定も閣議決定し、これは直ちに発行する予定だ。また、航空協定も既に合意しており、現在、有効な取り決めはそのまま引き継がれ、毎日150便が飛行している両国間の航空交通とその安全が確保されることになっている。2018-12-21
Switzerland–UK relations post Brexit - -
連邦内閣が電子投票に青信号
連邦内閣は電子投票、いわゆるE-Votingを基本的に認めることを決めた。2004年以来、複数の州がこれまで実験を行っているが、連邦としてこれを認める方向だ。法改正のための公聴会は2019年4月まで続けられる。連邦内閣はシステムの安全性の実現のために厳しい条件をつけており、全ての投票プロセスが検証可能であり、投票の秘密の厳守が守られることが絶対に必要だとしている。さらに、システムのソースが公開されることが求められ、システムと実施法が認定を受ける必要がある。反対派は、欠陥のないシステムはなく、もし、投票者が投票制度に疑いを持つ事態になれば、民主的プロセスは信頼を失うことになると主張し、少なくとも5年間のモラトリアムを求めており、国民投票にかける構えだが、発議運動はまだ始まっていない。反対者には緑の党のBalthasar Glättli から政権最右翼SVPのFranz Grüterまで広いパレットの政治家が揃っており、彼らの背後には複数の若い政党と、ジュネーヴ州の投票システムのセキュリティホールを見つけたChaos Computer Clubが並んでいる。いずれにしても、国民投票や住民投票は避けられない。2018-12-19
E-Voting - Franz Grüter - Chaos Computer Club ウィキペディア
隣国の原発を告訴
Le canton et la Ville de Genèveジュネーヴ州と市は国境から80㎞の地点にあるフランスの最も古い原子力発電施設のひとつcentrale du Bugeyを提訴した。理由は部品が基本的な脆弱性を持ち、建設にも間違いがあり、地震や洪水によりトリチウムの漏出や大規模火災が起きる可能性があるというものだ。ジュネーヴ州と市は2016年にも同様な訴訟を起こしているが、パリのTribunal de grande instance de Parisフランス大審院は2017年7月、告訴理由が十分に説明されていないと判断した。2018-12-19
Tribune de Genève - centrale du Bugey - Tribunal de grande instance de Paris
社会援助受給、住民の3.3%
2017年、スイスで社会援助を一度以上受給した人は278'345人で、これは全住民の3.3%だ。前年に比べて5000人、1.9%増加した。最も受給者の割合が高いのは50才から64才の年齢層だが、18才以下の人、離婚した人、外国籍の人の割合が高いのはこれまでと変わりがない。BFS連邦統計局の発表。2018-12-18
社会援助 - BFS -
観光全線パス騒動
外国人向け鉄道全線パスSwiss Travel Passの所有者はSchilthorn、Brunni、Stanserhornのケーブルカーを追加料金なしで利用できる。山岳鉄道には利用者数に従って分配金が払われるが、大手の事業者、例えばパス所有者も140フランの追加料金を払わなければならないJungfraubahnenは、いわば無料で利用できる鉄道に利用者を奪われていると考えており、3つの小規模事業者をリストから除外するべきだとして、鉄道会社SBB、BLSとともに Jungfraubahnenも加わっている代表会議が決定した。これに対して連邦交通局が異論を唱え、この決定は平等性と平衡性に反しているとした。これに対して鉄道代表会議はJungfraubahnenも追加料金なしで利用できるようにするという案をだした。しかし、これには、現在75フランで手に入れることが出来るSwiss Travel Passを大幅に値上げする必要が出てくる。Swiss Travel PassのMaurus Lauberはそのような価格をどれほどの数の人が払おうとするだろうかと疑問を呈して、この案ではすべての側が損をすると主張する。この問題は国会にまで及んで、SVP議員Adrian Amstutzは今会期中にも決議案を提出するとしている。彼の主張は、このパスは原則的に外国人だけが入手でき、スイス市民が差別されているというものだ。この問題の解決は簡単には見つからないと考えられる。2018-12-15
Swiss Travel Pass - Jungfraubahnen - Adrian Amstutz
行政用のソフトウェアを公開、ベルン州
ベルン州は内部使用のために開発したソフトウェアをオープンソース・ライセンスで公開することをこの1月に決めていたが、このほどその第一号が公開された。建設交通エネルギー部が使っているもので、ÖREB-Kataster Smart-Auszugの名前で公開された。この動きの発議者のアイデアは官用のソフトウェアを公開することで、さらに改善する可能性が拡がることと、ソフトウェア開発業者への依存が減ることを目指しており、コストの削減につながるというものだ。州財務部の情報組織局KAIOは2年間の作業の末、枠組み条件を決め、第三者機関にそれを評価させた。オープンソースソフトウェアとしての公開に際して、KAIOはサポート材料を添付した。公開されているのはプラットフォームGithub上で、恩恵を受けるのは外部の希望者だけではなく、州行政部内の相互コミュニケーションにも大きなプラスになると期待されている。 KAIOの局長Beat Jakobは、既存のソフトウェアがさらに意義深く使われるようになるだろうと語る。このウェブアプリは地域計画、地下水保護地域、汚染物質の貯蔵場所などを地図上で表示できる。2018-12-13
ÖREB-Kataster Smart-Auszug - KAIO - Github
新連邦内閣の顔ぶれ
先週行われた選挙で二人の連邦大臣が選ばれたが、部署の割り当てで、大きな動きがあった。在任年数の長い者が、先に部署を選べるというシステムのために、新任者は残り物を引き受けさせられることになる。来年の連邦大統領に承認されたUeli MaurerはEFD財務担当、Alain BersetはEDI内務担当、Ignazio CassisはEDA外務担当に留まるが、これまで法務担当のSimonetta SommarugaはUvek交通建設担当に鞍替えし、防衛担当だったGuy Parmelin はWBF経済担当に代わる。結局、残りの EJPD 法務担当をKarin Keller-Sutterが、VBS防衛担当をViola Amherd引き受けることになった。MaurerとParmelinはSVPスイス人民党に所属し、BersetとSommarugaはSP社民党に所属するため、閣内最右翼と最左翼が重要なポストを占め、中間の市民政党は比較的存在感のうすい部署を受け持つことになった。2018-12-10
EFD - WBF - Uvek
ハイブリッドテレビの将来は?
Hybrid broadcast broadband TV、略してHbbTVは簡単に言えば、インターネットのストリーム放送や情報をテレビ受像機で見ることが出来る仕組みだが、スイスでは、スタートから5年が経つが、利用率はわずか9%にとどまっている。ヨーロッパ各国同様、スイスでも公共放送がこのサービスを提供しているが、知名度は低い。今後、ユニホッケーやカーリングなどのマイナーなスポーツの放送や、字幕情報Teletextの代替えとしての役割が期待されているが、競合相手も続々、出現しており、道は険しい。2018-12-10
HbbTV - Teletext -
スイス人の心配
大手銀行Credit Suisseの委託で世論調査機関gfs.bern が行った調査によるいわゆる心配バロメーターが今年も発表された。それによると最も大きな心配は老後の生活で、45%の人が挙げた。健康と医療がそれに続き、41%だった。37%の外国人と31%の難民と亡命者、23%の環境保全がそれに続くが、2003年から2016年まで連続して心配の第一位だった失業は22%と、大きく減った。さらに、EUとの関係、新しい貧困、賃金、連邦財政、交通とインフラが10%を超える人の心配だ。全国の2551人が協力した調査で、20年後も経済的な心配はないと答えたのは27%で、86%がすべての人が年金に寄与しなければならないと答えている。およそ75%の人が現在の国民基礎年、職業年金、個人任意年金の三本柱制度を保持するべきだと考えており、年代間の連帯は存在すると答えている。職業年金金庫の利益を年金生活者にも配分するという現在の仕組みを止めるべきだとする考えには37%が賛成、54%が反対している。年金制度を維持するために付加価値税率を今後5年間に、1%上げるという考えには60%余りが賛成している。寿命の伸縮による弾力的な年金年齢には半数以上が賛成しているが、女性の年金年齢の67才への引き上げには83%が反対している。また年金の切り下げに賛成しているのは18%だ。2018-12-06
Credit Suisse - gfs.bern - 職業年金 (英語)
連邦大臣選挙結果
今日午前行われた連邦大臣選挙は考えられていたよりもすんなりと終わった。当選したのは、当初から本命とされていたKarin Keller-SutterとViola Amherdだ。二人は歴代、8人目と9人目の女性大臣となる。Keller-Sutterはドイツ語州St.Gallenの、Amherdは二言語州Wallis/Valaisのドイツ語圏の出身で言語的には、所属政党同様、前任者と同じだ。来年の連邦大統領にはUeli Maurerが承認された。最も長く連邦大臣である彼は引き続き財務部を担当すると見られる。選挙の成り行きには劇的なものはなかったが、結果は歴史的なものとなった。7人の連邦大臣のうち3人が女性であるという構図は初めてのものだ。担当部署の割り振りは1日の休みの後、金曜日に話し合われる予定だ。引き続きSimonetta Sommarugaが法務部、Alain Bersetが内務部、Guy Parmelinが防衛部を受け持つことは確実とみられるが、最もキャリアの浅い現在、外務部担当のIgnazio Cassisと新選出の二人の間で環境運輸エネルギー通信部、経済教育研究部の受け持ちが決められることになると見られる。2018-12-05
Karin Keller-Sutter - Viola Amherd - Ueli Maurer ウィキペディア
連邦大臣選挙
スイス最大の政治イヴェント、連邦大臣の選挙Bundesratswahlenが国会両院総会で明日、12月5日に行われる。Doris LeuthardとJohann Schneider-Ammannの任期満了前の辞任に伴うもので、4人が立候補しており、それぞれ二度の国会内でのヒアリングを済ませた。辞任する二人の大臣の所属するCVPキリスト教人民党とFDP自由民主党がそれぞれ二人の候補者を立てているが、各政党はそれぞれ支持方針を出しているが、多くの党は複数の候補者を推薦している。CVPの候補者は2005年以来国会議員のViola Amherd (ヴァッリス州) と11月2日の立候補表明までは誰も考えていなかったUri州政府の執行議員Heidi Z'graggen (ウーリ州)のふたり、FDPの真っ先に取りざたされた候補者はJohann Schneider-Ammannが選出された時に敗れたKarin Keller Sutter (サンクトガッレン州) と国会州代院議員のHans Wickiで、他党からは女性三人への支持が強いと見られている。2018-12-04
Doris Leuthard - Johann Schneider-Ammann - 連邦大臣選挙
電気タバコJuul
外見はUSBスティックで、吸うとマンゴ、ミント、キャラメルの味がする。スイスでも販売が始まったJuulは紙巻きタバコよりも体に悪くないとされているが、健康専門家は懐疑的だ。USAではJuulを持ってポーズする写真がInstagramを賑わしているが、そのためにこれまで喫煙しなかった若者たちがニコチン補給機に手を出して、中毒者が増えるという懸念がある。チューリヒ州のタバコ依存予防計画のStephanie Unternährerは、成人の喫煙者にとっては罪悪視するほどのものではないが、ニコチン中毒の若者を作る機械を製造することは意義のあることではないと語る。液体ニコチンを使うこれまでのEシガレットと違いJuulはニコチン塩を使うため喉への刺激が少ないため、依存症になる可能性が拡がるとUnternährerは警告する。これまで法的な規制がないために、未成年者への販売は業者が自己規制することが求められている。2018-12-04
Juul - Stephanie Unternährer -
地球温暖化のコスト
連邦工科大学ロザンヌEPFLの気候経済学者Philippe Thalmannは地球温暖化の被害が2060年には最大100億フランに上るという研究を発表した。その内容には、農業と観光業の収入減、保険料の増加、円るぎー価格の上昇が挙げられているが、最大のコストになるのは高温の人間への影響で、生産性の低下と死亡率の上昇がその結果とされている。この試算はこのまま何の対策も取られなかった場合のものだ。もちろん、スイスは石化燃料の放棄で対策はできるが、小さな国だけの努力では限りがある。スイスでは現在でも自然災害のコストは年間8憶4千万フランに上っているとBAFU連邦環境局が発表しているが、それには災害防止インフラ、被害、保険金が含まれる。崖崩れや山火事は大きなコストを伴うが、現在最も多きなコストは洪水によるもので、年間4億フランの公金が治水工事のために使われている。洪水被害は増え続け、2040年には気候変動による被害額が8%増えると連邦環境局の防災責任者Josef Eberliは試算している。そのコストは今後行われる気候温暖化対策にかかっており、国会でも新たな二酸化炭素法の議論が現在、行われている。2018-12-04
Philippe Thalmann - BAFU - Josef Eberli
Orchestre de la Suisse Romande100年
かつて日本でも多くのファンがいたジュネーヴのOrchestre de la Suisse Romande(OSR)が創立100年を迎えた。1918年11月30日に創立者のErnest Ansermetが最初の演奏会を指揮した。2017年以来、首席指揮者をもたなかったOSRだが、新たにJonathan Nottを迎えて記念演奏会が開かれ、Arthur Honeggerの第三交響曲Liturgiqueとスイス初演のJames MacMillanのトロンボーン協奏曲が演奏され、今後に大きな期待を抱かせた。OSRは1940年以来、歌劇場Grand Théâtreのオーケストラとしてだけではなく、Radio-Télévision Suisse Romandeの放送交響楽団としての役割も担っている。1954年にDeccaとの契約を結んだOSRのレコード録音は世界に大きなセンセーションを起こした。設立当初から現代音楽に力点を置いていたOSRは数知れない20世紀の音楽家の作品を演奏してきた。2016年からマネージャーを務めているMagali Rousseauはジュネーヴにより深く根を張ると同時に国際的な活躍を期待している。2023/24年に完成が予定されている新たなコンサートホールが現在の本拠地、1890年代に建てられた現在の本拠地Victoria Hall にとって代わることになっている。2018-11-30
Orchestre de la Suisse Romande - Ernest Ansermet - Magali Rousseau
電子投票の試み停止、ジュネーヴ州
電子投票の試みでこれまで最も成功しているジュネーヴ州が開発のための投資を停止すると発表したとフランス語公共放送RTSが報道した。現在のシステムは2020年以後は使用されないとしている。原因は資金問題で、安全上の問題ではないとしているが、Chaos Computer Clubによるシステムへの間接的な操作がについてドイツ語公共放送SRFが報道した僅か1か月後の決定であり、安全上の問題が影響していることは否定できない。現在のシステムは2019年に使用が停止されるが、電子投票を諦めるわけではなく、外国在住のスイス人のための投票システムなどの形であらたな開発が続けられる。外国からの電子投票の利用は多いが、国内では思ったほど浸透していない。現在、開発を続けるとしているのはスイス郵便だけだが、2019年初めにハッカーによる侵入テストが行われることになっている。しかし、専門家によると、そのようなテストは大きな意味を持つものではなく、外国の組織による投票操作は、数年にわたって発見されない可能性もあり、その場合には市民の民主主義への信頼を大きく損なうことになる。また、投票システムがスイス郵便の独占になる場合、投票運営の民営化が起きるとの懸念を表明する政治家も少なくない。2018-11-30
RTS - Chaos Computer Club - SRF
初雪
今日、ヨーロッパ各地で降雪があり、自動車の多重事故などその影響が出ているが、スイスでは低地でも各地で初雪となった。2018-11-19
SRF Meteo - -
鹿の特別狩猟
Graubünden州は特別狩猟を発表し、2000頭あまりの鹿の猟が行われる。州のAmt für Jagd und Fischerei 狩猟魚釣局では、将来にわたり野生動物のバランスを保つためだと説明している。対象となるのは主に赤鹿の雌と若い雄の個体だ。2018-11-15
Amt für Jagd und Fischerei - suedostschweiz.ch - SRF
排水利用の冷暖房網
チューリヒ西部のAltstettenとHönggで浄水場からの排水を利用する冷暖房ネットワークを構築するための1億3000万フランの予算が市議会で了承された。浄化された排水が温度調節され配管網に送られる仕組みだ。隣の自治体Schlierenでは2006年以来このような装置が稼働しており、郡の半分がこれを利用している。チューリヒ市電力事業所EWZではこの設備のおかげで年間340万リットルの石油と8310トンの二酸化炭素が節約されていると計算している。新しい計画による設備はSchlierenの5倍の規模であり、採算に乗るのは鉄道線路を挟んだ南西区域までネットワークが広がる必要がある。新築されるアイスホッケー場も当初から計画に組み込まれており、ここで必要になる多量の冷却が他の顧客の暖房に有利に働く。この予算は2019年の住民投票で承認される必要があるが、これまで世論は好意的であり、承認されるのは間違いないと考えられ、EWZは既に十分な顧客を確保しているとしている。浄水場からの水はこれまで利用されることなくLimmat川に排出されていたが、時代の要請であるエネルギー節約と二酸化炭素排出削減に利用されることになる。設備の建屋のシェルは既に完成しており、2020年の秋には稼働開始される予定だ。2018-11-15
Altstetten - Schlieren - EWZ
Moutierの州移動、また振出しへ
2017年6月17日に行われた住民投票で決着したと思われたMoutier市のベルン州からジュラ州への帰属変更が17か月たった今、無効と判定された。州の地方知事は自治体Moutierと市長が投票前に行ったプロパガンダは不当に世論に影響を与えたという不服申し立てを認めた。移行賛成派も反対派もこの問題を連邦裁判所までも争う用意があると表明していた。移行賛成運動の主体 MAJ ジュラ独立運動はこの決定は政治的なものだとして抗議している。地方知事Stéphanie Niederhauserはこれを否定しているが、地方知事は州の行政を代行すると同時に法的な判断もする立場にあり、中立的な判断を疑われる制度ではある。内務担当の連邦大臣Simonetta Sommarugaは両陣営に冷静な対応を求めて、今月中にも親ベルン、親ジュラそれぞれの代表者との話し合いを持ちたいとしている。さらにこの無効判定に対する異議申し立てを待つ必要もあり、時間はかかりそうだ。住民投票では賛成反対の票差はわずか137というきわどいものだった。2018-11-06
Moutier - Stéphanie Niederhauser - MAJ
スイス人の気になる政治テーマ
意識調査計画 Die Schweiz spricht(スイスは話す)がこれまでに集めた4000人からの回答をまとめて発表した。調査は公共放送、出版社などが協力して行っているが、これまでのところドイツ語圏に回答者が偏っていることを報告は認めている。最も反応が大きかったのは、国土に建設物が多すぎるという意見で全体で80%前後が同意しているが、10代の若者は71%で、65才以上の88%とかなりの差が出ている。スイス住民の生活が10年前よりも悪くなっているかという問いには65才以上の層の29%が肯定しているが、全体では21%で、女性とティーンエイジャーに現在の生活に満足している度合いが高い。同姓婚カップルが養子を持つことについては全体の78%が賛成しており、ここでも女性と若者の賛意が強い。管理職の女性の割合を決めるべきかについては女性の66%が賛成しているが、他のグループは50%以下となっている。より多くの亡命者を受け入れるべきかという問いには66%が同意しており、EUにより接近すべきかという問いは54%が賛成しているが、若者は58%が否と答えている。2018-10-19
My Country Talks - SRF -
カメムシ大繁殖
強いにおいを放つカメムシHalyomorpha halysが大繁殖している。20年前頃に中国から入り込んできたと見られる害虫は樹木に害を与え、家の中に入り込む。当然ながらヨーロッパには天敵がいない。最初に発見されたのがチューリヒで2004年のことだったことから生物学者Tim Hayeはおそらくチューリヒ空港がこの虫の最初の到着地だったと考える。この二年間の暑い夏が繁殖に有利に働いたと学者は説明する。そして、カメムシは家の中で越冬することを好む。また殺虫剤にも耐性を持っているため、研究者たちはこの虫を捕食する天敵を大車輪で探している。中国ではヒメバチが天敵だとされている。2018-10-17
Halyomorpha halys - Tim Haye - ヒメバチ
国民投票結果
今日行われた国民投票で、農業関係の国民発議 「食料自立」と「フェア・フード」はともにはっきりと否決され、全国に自転車道を整備することを憲法に取り込む発議は73%以上の賛成で可決された。食料自立発議、食料の自然に近い形での生産を求めるフェア・フード発議ともに4つのフランス語州で過半数の賛成を得たが、その他の州では反対が大きく上回った。反対派の切り札になったのはまたも価格が大幅に上がるという主張だった。一方、自動車道整備に関する発議は6つの小州を除き、賛成が70%以上の賛成票を得た。最低の内部スイス州Obwaldenでも賛成は57.2%だった。州レベルではSt. Gallenで特定の条件でのブルカの着用を禁止する発議が承認された。Graubündenでは小学校での外国語を一つに絞るという発議が否決された。同州ではドイツ語の他に、レートロマン語とイタリア語を日常語とする住民がいる。Aargauでは50万フラン以上の収入に対して高い税率を課すという発議が否決された。郡レベルでは小都市Murtenと人口50人の村Clavaleyresの州境を超えての合併が承認されたことが目を引く。MurtenはFribourg州にClavaleyresはBern州に属する。2018-09-23
食料自立 - フェア・フード - Clavaleyres
今日が本当の国の祝日?
170年前1848年の今日、ベルンで連邦憲法に署名された。この日付は不当にも無視されていると歴史、政治研究者Claude Longchampは語る。この日を祝わないのはこの憲法が市民戦争の結果だからだ。保守カトリックにとってこの憲法はあまりに過激で、オーストリア、プロイセン、ロシアは彼らを支持した。リベラル派は成立に拘った。彼らの後ろ盾は英国だった。10万人のスイス軍兵士が蜂起を弾圧し、150人が犠牲となった。1848年に王も女王もいない独立国が誕生した。保証となるのは権力分立と民主主義を基として自らが制定した憲法だ。人民の独立が勝利した。州の自立を保証し連邦の方向性を定める妥協がこの憲法だ。この170年のスイスの発展は目覚ましく、WEF世界経済フォーラムはスイスを最も国際競争力のある国とし、国連の知的財産権機関はスイスをもっとも革新的な国だとしている。Sydney大学のGlobal Peace Indexはスイスの平和を最も強固なものだとし、Göteborg大学はリベラル民主主義を称賛している。1848年は革命の年で、ヨーロッパ各地で自由と平等を求める動きがあり、多くの国が成立した。しかし、今も存在しているのはスイスだけで、各地に再び王や皇帝が戻ってきた。最初の憲法改正には3度の試みが必要だったが、1874には国民投票制度が憲法に明記され、さらに1891年には国民発議制度が盛り込まれた。FDP自由民主党は170年間、中断なく政権のメンバーであり続けているが、これは世界最長記録だ。1848年にはスイス人は世界でも最も早い時期に選挙権も手に入れたが、その権利は男性に限定されてきた。女性の参政権は二度の試みの後、1971年に実現したが、これはヨーロッパでは最も遅いものだ。スイスは大統領制統治制度を採っていない。スイス人には万能の政治家への信用が欠けている。スイスはまた議会内閣制も採っていない。自分たちの政府への不信任投票もスイス人が知らないものだ。いわば、集合内閣を持っており、それぞれのメンバーは同僚として機能し、固定した反対勢力というものはない。これがスイスの安定と平和に寄与しているのは間違いがない。2018-09-12
Claude Longchamp - 連邦憲法 - FDP
カンボジャの神医師、死亡
小児科医でカンボジャのKantha-Bopha病院の設立者Beat Richnerが71才で死亡した。1973年にチューリヒの小児病院の医師となったが、一年後に既にカンボジャに赤十字の医師として赴任し、小児とその母親たちの健康のために尽力した。1975年にはしかし、赤いクメールが国を蹂躙したため、帰国することを余儀なくされた。そのおよそ20年後、カンボジャの王子の要請によって、戦禍からの回復のために小児病院の設立に協力することになった。1992年に開院し、その後、さらに4つの病院をプノンペンとシエムレアプに設立し、正しい治療を無料で、をモットーに小児とその母親の治療に当たった。その一方、スイスではチェロを弾くコメディアンBeatocelloとして有名で、1970年代に人気になり、その活動を通して病院のための募金活動を行ってきた。1994年には社会貢献に対して贈られるAdele-Duttweiler賞を受け、2002年にはチューリヒ大学の名誉教授号を受け、2003年にはSwiss Awardで今年のスイス人に選ばれた。2017年に発病するまで、カンボジャで自ら治療に当たった。2018-09-10
Beat Richner - Kantha-Bopha - シエムレアプ
多重耐性バクテリア排除できず
Bernの大学病院Inselspitalで昨年、二人の癌患者が多重耐性バクテリアによる血液感染症が特定された。エンテロコッカス属のバクテリアでバンコマイシンを始めとする一群の抗生物質に耐性を持ち、VREと呼ばれる。病院衛生責任者のJonas Marschallはこの二人の患者と接触のあったすべての人を検査し、陽性の人は直ちに隔離したが、院内感染は230人に広がった。病院衛生団体Swissnosoの会長Andreas Widmerはこれはスイスで史上最大の例だと話す。感染者の95%は、腸内細菌として保持しており、本人への危険はないが、感染拡大に関与する可能性があり、すべて隔離された。抵抗力の弱っている人には重い感染症を引き起こすからだ。このバクテリアに効果があるのは最大でも3種類の抗生物質しか残っていない。Inselspitalでは幸いにも死亡例は出なかったが、抗生物質にアレルギー反応を起こす人もあるため、油断はできないとMarschallは話す。これまで7000の腸内菌検査が行われ、隔離された人の数が多く追加的な予防措置も必要なため莫大なコストがかかった。しかし、最大の問題はこのオーストラリアからのバクテリアを絶滅させることに成功していないということで、Lausanne大学病院では2,3か月で排除することが出来るという事実があり、感染経路の解明が現在、最大の課題だ。このバクテリアはどこかに付着して数週間は生き延びることができ、簡単に感染することが問題だ。BAG連邦健康局では対策チームを組織して、個々の病院に対策を任せるのではなく、全国の病院での対策指針を探る。2018-09-08
Inselspital - エンテロコッカス属 - Swissnoso
小売り一位から落ちたMigros
小売り最大手Migrosが2017年、営業利益でCOOPに抜かれた。Migrosは協同組合であり、利益最適化を目指してはいないが、COOPが2005年以来、利益を増やしていることもあり、市場の状況だけが原因ではないと考えられる。Migrosはこのため、将来を見越した投資を行うことを決めこの夏、Fast Forwardと呼ばれる計画をスタートさせた。これは組織と内部の手続きを簡素化しようという試みだ。しかし、この計画は上部組織の協同組合連合MGBにだけ関わるもので、Migrosの核心である地方協同組合には手が付けられないため、効果は限定的なものになると見られている。2018-09-08
Migros - COOP - Fast Forward
働き方改革、国会審議へ
現在、スイスでは週労働時間は50を超えることはできないことになっているが、これを週毎ではなく年間平均にして、週労働時間を70時間まで許そうという労働法改正が国会の委員会で討議が始められた。これから公聴会が開かれ、国会外でも議論が始まっている。労働組合連合の会長で小院国会議員のPaul Rechsteiner は絶対反対の立場を明らかにして、既に継続闘争モードに入っている。雇用者側は当然、この改正に賛成しており、プロパガンダを始めている。改正案は一方では週労働時間制限を撤廃して、年間平均で週労働時間が45時間に収まれば良いとしている。他方、年収12万フラン以上の被雇用者には労働時間を契約に含まないようにするとしている。被雇用者側はいわゆるサービス残業が横行し、健康にも悪影響があると主張している。それは単に恐怖を煽っているだけだと雇用者側は反論し、働く人が働き方の決定に関われることでむしろ健康には良い影響があると主張する。この改正は現状の追認であり、労働時間は既に改正案と同じように行われているという意見もある。雇用者側はこの改正に該当するのは10から20%の労働者に過ぎないとするが、Rechsteinerは40%程度が影響を受けると主張する。労働組合連合に加わっていない被雇用者団体代表は国会小院の委員会で労働時間弾力化に賛成を表明した。被雇用者団体は8万8千人を擁し、労働組合連合は38万人を擁している。2018-09-08
Paul Rechsteiner - 労働組合連合 - 被雇用者団体
スイスにも帰ってくる鮭
ほぼ50年間、北海からライン河に遡る道は魚には閉じられていた。環境保存団体のロビー活動によってRotterdamの南のHaringvlietの水門が数センチながら開けられることになった。堰施設の上空をカモメが旋回するのを確認したオランダの環境保護団体NaturmonumenteのTed Sluijterは、数年の間にここが鳥類の交差点になると考えている。17の水門を持つ5㎞の堰施設は国の南西部を海水から守る役目を担っており、1953年の1800人が犠牲になり、10万人が住まいを失った大高潮の経験をもとに作られた。水門が開けられるのはその後の法整備がなされたことにより、水道水の取水所は上流に移された。海水は数キロメートルにわたり川に入り込むことが分かっているが、農民たちはそれによる損害はないと確信している。この措置により、鮭やチョウザメはスイスのアルプスの小河川にも遡り産卵をすることができるようになる。水門の開放の日時はまだ決まっておらず、ライン河の水位によって決定されるという。乾燥の夏のために下がっている水位が正常値に達した時点、おそらく10月末か11月初めに開門が行われる。2018-09-06
Haringvliet - Ted Sluijter - チョウザメ ウィキペディア
食料自立法が国民投票に
夏休みも終わり、9月23日に国民投票にかけられるいわゆる食料自立法に対する政治グループの態度が明らかになってきている。発議は農業の強化と従業者の増加、全国的な労働条件の統一、耕地を農業に適した状態に保つことを目的としており、遺伝子操作された作物は持続的に禁止され、農産物の輸出助成金は廃止され、連邦は農産品への輸入税を徴収し、輸入量を規制するとしている。賛成派は、農地は未来の世代のために保持され、農産品の生産が増やされて農家の死が防がれ、環境的、社会的にスイスのスタンダードに適合しない農産物は関税によって輸入が難しくなるとしている。一方、反対派は、何を食べるかは個人の自由だ、農産品の価格は上昇し、外国に買い物に出かける人が増える、各種の通商合意に抵触し、食品だけでなく、輸出全般に悪影響が出るとしている。これまで社民党、緑の党が賛成を決めており、キリスト人民党、プロテスタント人民党、自由民主党が反対を表明しているが、右派大衆政党はまだ態度を決めていない。連邦内閣は反対を推奨し、国会両院ははっきりと反対の態度を表明している。経済団体economiesuisseも当然、反対の態度を明らかにしている。2018-08-25
食料自立法発議サイト - 連邦国民発議サイト - economiesuisse
乾燥ストレス、樹木
今、森の中に入ってみると、10月かと思う情景を目にする。これは長く続いた高温と乾燥のストレスによるもので、スイスの多くの地方で4月以来、十分な雨が降らなかったことの影響だ。樹木は水分の損失を防ぐために気孔を閉じるが、これが十分な効果を表さない場合、葉を減らすという方法をとると連邦森林雪景観局のAndreas Riglingは説明する。木の種類によって影響は様々で、楢には比較的、問題は少ないが、ブナ類は既に多くのところで葉を落とし始めている。針葉樹ではトウヒ類が強い影響を受けている。しかし、大多数の樹木はこの夏を乗り越え、来春には元気を取り戻すと考えられるが、今後2年間、今年のような夏が続く場合は危機的な状況になるとRiglingは話している。2018-08-19
乾燥ストレス - Andreas Rigling -
歩道に除草剤はダメ
27年前から27軒の住宅団地の管理人をしている女性が警察から出頭招致を受けた。理由は家々の間の道の石畳に除草剤を撒いたことで、隣人女性が訴えたという。Gesal Super Rapidという除草剤を使ったが、その説明書には道路、歩道、広場には使ってならないと明記されている。これは2001年に発効した法律によるものだ。結局、検事は3000フランの罰金と600フランの違反金を言い渡した。この禁止については販売店でも説明は事実上行われておらず、知っている人は少ない。実用的な環境保全を啓蒙する団体PuschのFelix Meierも消費者への説明が不足しているとしており、この除草剤は畑の作物の間の草を除くためのもので、その他の使用は禁止されていると説明する。2018-08-17
Gesal Super Rapid - Felix Meier -
毒死、薬物博物館館長
バーゼルの薬物史博物館Pharmaziemuseumで男性の死体が発見された事件で、その人物が館長のMichael Kesslerであると発表された。彼は30年来、館長であり、有力者の団体Safran-Zunftの代表でもあり、交友範囲の非常に広いことでも知られている。警察によると、他殺の可能性はなく、事故死か自殺か、また死の原因となった物質が何かはまだ判明していない。2018-08-12
Pharmaziemuseum - Michael Kessler - Safran-Zunft
テクノの祭典に100万人
1992年に始まり、今では世界最大の路上フェスティヴァル、チューリヒのStreet Paradeが昨日、土曜日から今日、日曜日にかけて行われ、100万人を超す人たちが参加したと発表されている。演奏者とDJ合わせて200人がギャラなしで参加した。インターネットの実況も数百万人が視聴したとされる。名前のとおり、これはパーティーではなくデモンストレーションであり、今年のモットは「寛容の文化」だ。フェスティヴァルの主催者Joel Meierは「これはソングの題名のようだが、これは重要だ。私たちは否定的な見出しと憎悪で爆撃される時代に生きているから。」と新聞NZZのインタビューに答えている。2018-08-12
Street Parade - Euronews - NZZ
乾燥の影響ジワリ
これまで乾燥した暑い夏の影響が比較的、軽度だったスイスだが、じわじわと問題が現れている。特に東スイスでは地面の乾燥が広がっている。河川や湖沼の水温は高止まりしており、大きな湖の水位は下がり続けている。複数の場所で船の交通が難しくなっている。ジュネーヴ湖、トゥーン湖、マッジオーレ湖では水位は正常の範囲にとどまっている。Bafu連邦環境局によると、地下水位はこの3か月下がり続けているが、水不足が懸念される地域は今のところ限定的で、水道水が逼迫する状況ではない。しかし、森林には乾燥ストレスの症状が現れており、バーゼル地方では果樹園の木が殲滅したところもある。乾燥のため枯れた枝が落下する危険があるため、散歩する人には注意が呼びかけられている。山火事の危険も高まっており、現在、全域の半分ほどには森林または屋外での火の使用が禁止されている。小河川からの取水を禁止する自治体も出ており、農業への影響も懸念される。2018-07-24
Bafu - -
年金を救うために
国民基礎年金AHV/AVSの改革に関して調査機関GFS Bernが行った世論調査が発表された。女性の年金年齢の64から65才への引き上げについては男性の78%、女性も54%が賛成の意見だった。絶対反対は16%、どちらかというと反対は18%だった。付加価値税の1.9%引き上げには23%が賛成、41%がどちらかという賛成だった。連邦政府は普通税率を1.5%上げて、9.2%にすることを提案している。税率上げには13%が絶対反対、20%がどちらかというと反対だった。受給年金の切り下げは全く賛意を得ることが出来なかった。遅く就労した人は遅く年金生活に入るというアイデアは63%の人が基本的に賛成だとしており、33%は拒否した。年金年齢の引き上げは去年の国民投票では否決されている。2018-07-23
GFS Bern - AHV/AVS -
順調な夏時刻表
30の工事個所のためにスイス連邦鉄道SBBは6月30日から8月26日まで夏時刻表を実施すること余儀なくされているが、旅客の戸惑いを見ながらも、SBBは進捗状況に満足している。SBBはその発表で、運行状況は安定しており、工事は計画通りに進んでいるとしている。70%の運転士と列車人員は特別な就労計画に従っており、長距離列車の95%は通常とは異なる時刻表で運行されている。SBBは旅客への影響を最小限に抑えると同時に工事コストを20から40%減らすという難しい課題を負わされている。2018-07-23
SBB - -
貧困家庭に休暇提供
豊かなスイスでも夏休みを楽しむためのカネがない人が数十万人いる。連邦各機関によると65万人が貧困と判定されているが、このような人たちが一時、生活苦を忘れて休暇を楽しめるようにと複数の団体が援助を行っている。例えば、スイス旅行金庫Rekaは1千家族ほどに200フランの休暇を贈る。80年前に、安価な休暇を提供することを目的に設立されたRekaは国内外にReka村と呼ばれる休暇施設を所有しており、そこで家族たちは1週間の休暇を楽しむことが出来る。Rekaではこれらの所帯の3/4が片親家族で、残りの1/4の多くは大家族だとしている。平均的なスイスの家族は年に3度、宿泊を伴う旅行をしており、11回の日帰り旅行をしている。格安航空やパック旅行により休暇を楽しむことが出来る人は増えているが、Rekaの社会貢献の需要は減っておらず、予算の2倍の家族が必要としていると見られる。Reka総裁Roger Seifritzは、旅行にはある程度の経験が必要で、それがない人には旅行は難しいと説明し、そのような家族に余計なストレスなしで旅行をして貰うことが目的だと語る。2018-07-23
Reka - Roger Seifritz -

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