は今年、2022年が開催年で、昨日と今日、バーゼル地方州のPrattelnで開かれました。
祭りは民族衣装、民族音楽、軍楽隊、石投げ、Hornussenホルヌッセン、乳牛コンテストなどスイスが伝統として誇るものが披露されますが、最高潮になるのはやはりシュヴィンゲン大会です。8月28日午後6時に決勝が終わったばかりで、今年の王者はベルン州エンメンタールのMatthias Aeschbacherを破ったルツェルン州Entlebuchの25才、Joel Wickiと決まりました。5万人の聴衆の前で行われた大会には前回の勝者Christian Stuckiも出場したが、椎間板ヘルニアを始めとする多くの負傷の後では若い競技者に立ち向かうことは難しかった。また、今年これまで1敗しかしておらず、大本命とされていたSamuel Gigerも決選に進むことは出来なかった。
Schwingen
スイスにも相撲があると言ったら、びっくりする方も多いと思いますが、それが立派な伝統の格闘技として存在するのです。
古くはヨーロッパの各地で広く行われていたと思われるこの格闘技は幾つかの例外,アイスランド、オーストリアのザルツブルク、フランスのブルターニュなど,を除いてはほぼ消え去ったように見えます。
しかし、スイスでは民族のスポーツとして各地で行われ、毎年スイス選手権も開かれます。
スイス相撲連盟 ルールは相撲とレスリングの中間のようなもので、競技者の一方の背中が地面に着くと勝負ありとなります。
オリンピックの種目でもあるレスリングの原型が生まれた古代ギリシャでは体に油を塗って闘い、衣服に手をかけてはならないことになっていたようですが、ヨーロッパに定着したこのスポーツではズボンまたはベルトかまわしのようなものを掴んで闘うようになっています
スイスでの一番古い記録は10世紀まで遡ることができるそうですが、ロザンヌの大聖堂に残っている13世紀の合唱席の浮き彫りにははっきりと二人の競技者が刻まれています。 ロザンヌはフランス語圏ですが、現在盛んにスイス相撲Schwingenが行われているのはヴァッリス州のドイツ語地区から、東端のアッペンツェルまでのドイツ語圏です。フランス語圏ではドイツ語圏と隣接するフリブール州が目立つ程度です。なお、Schwingenはフランス語では単にlutte suisse(スイス レスリング)とよばれます。
スイスでは牧人たちの間に広まったこの格闘技は、血の気の多い若者たちの間で、しばしば殴り合いに発展してしまうことから、多くの土地で禁止された歴史を持っています。
ニドヴァルデン Nidwalden州では20世紀初頭まで、なんと200年以上に渡って禁止されていたそうですが、今ではこの通りです。